先月のなんだっけ、月蝕だったか新月だったかがいろいろ重なった時期の前後に心が掻き乱されて、「だれかおしえて~」状態になり、「見える方々」に聞きまくったりした。
面白いことに「彼は友達以上の気持ちはないようですね」という人もいれば、「あなたへの恋愛感情を押し殺しています」という人もいた(笑)
さんざん振り回された挙げ句、結局は「私は創造主」というところに落ち着き(笑)「見える方々」のご意見の都合のいいものだけを信じることにした。そしたら、気持ちが楽になった。いい時代に生まれたものだ。
結局はそうなんだよね。不安な気持ちで聞くから不安な気持ちを助長するような、不安な気持ちに呼応する答えが返ってきただけの話。
その「都合のいい」見解によれば、この夏のどこかで、物理的に会えるらしい。彼が(このパンデミックの時期に!?)来日して3年ぶりに対面できるらしい。
そんなことが起きたらどうしよう!という妄想が楽しくてしかたがない(笑) 意外とがっつり小心者の私は緊張してしまうのだろうなぁ。
そしてあちらは若造だから、出張で来日するのではない限りきっと長くは滞在できないだろう。
それでもいい。会って話せるのがたとえ1時間だけだったとしても。たわいもない話だけで終わってもいい。
面白いことに、彼が私のツインソウルであることは、だれにも証明できない。私すら証明できない。
ではなぜ、彼が私のツインソウルであると言えるのか。私のなかに確信があるから、としか言えない。それ以上でもそれ以下でもないし、それ以上である必要はないと思っている。
だれにも信じてもらえなくてもいい。だれも信じてくれなくても、私のなかの確信はどうしても払拭できない。
2016年12月のあの日に起きた、滝のようなものすごい何かがどわわわわわーーーーっと私の胸に向かってきたあの感覚をいまでも鮮明に思い出す。
私には取り立ててサイキックな能力はないと思っていたのだが、どうやら私には当たり前に感じていたことが「サイキック」な能力らしい。
でも、少なくとも、あの日の私は、そんな現象は自分みたいなフッツーの人間に起きるものではないと思っていた。
最初は何が起きたのかわからなかった。胸がバクバクした。頭がクラクラした。2時間くらい放心状態だった。視界に見える世界がピンク色に染まっていた。まるで赤いフィルムを目に被せて世界をみているように。
そのときは、彼に対する恋愛感情だとはまったくわからなかった。なんだなんだなんだ、なんなんだこれは!?!?という混乱しか脳みその回路にはなかった。
それまで、たくさんの恋をして、人を好きになったが、そんな形で人を好きになるのは初めてだった。
一目惚れともちがう。彼とは9月くらいから面識はあった。好青年だな、という気持ちしかなかった。
しかも、いままで年下は度外視していた。まったく関心がなかった。それが、今回は一回りも違うのだ。ありえないありえないありえなさすぎる。
彼も同じ気持ちなのだろうか。彼もあの時期に「魂レベルでの認識」をしたのだろうか。
男性の方が覚醒が遅いらしい。
それから、彼とは仕事のとあるプロジェクトに取り組むことになり、頻繁に連絡するようになった。そして、それとは別にFacebookのMessengerで個人的なやりとりをするようになった。たわいもない話ばかりだったが、会社のメールではない、個人的なツールでやりとりできたのが嬉しかった。
私は、あちらも純粋に私とのやりとりを楽しんでいると感じた。希望的観測かもしれないと思ったりもしたが、気が合うのは確かだと感じた。
二人きりで、純粋に同僚としてランチをしたことも2回あった。
途中、彼がお国に一時帰国したあと、私だけに手土産をくれたこともあった。
そんな夢のような時期もつかの間、やがて3ヶ月ほど経ち、彼がお国に帰国する時期が到来した。
実は、彼が帰国する一週間前に、私は気持ちを打ち明けたのだ。彼は、私の会社をやめることになっていた。仕事での関わりはなくなるし、一緒に仕事をしたのはたったの3ヶ月程度だし、お国にかえったらもう一生会うことはないだろうと思った。
ならば、このどうしようもなく破裂しそうな気持ちを伝えよう、と私の内側の魂がツンツンしていたのだ。死ぬ間際に「あのとき気持ちを伝えていればよかった」と後悔する気がする、それほど強かった気持ちを伝えていいものかどうか何日も悩み続けた。
彼の最終出勤日に送別会があり、私は在宅勤務だったが、夜都心に繰り出して出席した。彼の隣に座って話をし、二次会に行き、三次会に行き、アルコール漬けになってグラングランになりながら、酔いしれた。
そのあと、彼は1週間ほど日本を自分の母親と従兄弟と旅行してからお国に帰ることになっていた。
私が気持ちを伝えたのは、帰国する日の二日くらい前だったと思う。
いやー我ながらよくやったなぁと思う(笑) 告白をしたのはやはりFacebookのMessengerでだ。メッセージを作成して、悩んで悩んで躊躇しまくって真夜中に送った。
翌朝、返事はなし。会社についてもまだ返事はなし。既読にはなっている。
そして昼前くらいに返事がきた。開封するまでドキドキした。
「同じ気持ちじゃなくてごめんなさい」
それが彼の返事だった。
想定していた返事だった。一回りも年上の子持ち既婚者に、たとえ恋心を持っていたとしてもそれを認めるなんて、「ド」真面目な彼には死刑よりもキツいことだろう。
私はお礼をいって、これからも元気でいてね、と別れの挨拶のメッセージを打って、これで終わりだと覚悟した。
想定していたものの、あーあ、やっぱりそうか、という落胆の気持ちは大きかった。
でも、やりきった感があって、すがすがしかった。そのときに散歩をしていた神社の境内が眩しかった。残念だったけど、思いきって伝えて良かったと思った。
そしたら、だ。なんと1時間くらいしてから、あちらからメッセージが来たのだ。
「実は、日本で○○というところに旅行をしたときに書いた記事があるんだけど、それを読んで意見を聞かせてくれないか」というメッセージだった。
・・・はぁ????
あのー、いましがた、人生で最大級の失恋をしたばかりなんですが、あなたと?
私の脳内の混乱をよそに、私の指は「いいよ~」というメッセージを打っていた(笑)
あれから3年間、彼とは長いときで3ヶ月に一度というスパンでメッセージオンリーのやり取りが続いている。
会話の内容は、めちゃくちゃたわいもないことだらけだ。
私からメッセージを打ったのは数回で、あとは彼からの連絡があった場合にのみやりとりをしている。
すべて文字でのやりとりだ。声を聞くこともなければ物理的に対面したこともない。
最後の飲み会そのときに撮ったらしい(らしい、というのは、記憶がぶっとんでしまったからである)ツーショットがある。私は大切に持っている。
毎年、彼が帰国した時期になると、○年前の今ごろを思い出すね、という話になる。仕事が超絶楽しかったのだ。今年もその話をしていたら、彼が「あの日は楽しかったね」といってまさにこの写真を見せてきたのだ。3年前の写真をひょいと送ってきたことにビックリすると同時に嬉しかった。
写真のなかで、彼は長身の体をかがめて私の肩に手を回し、私とカメラ目線で微笑んでいる。
この夏、もし本当に会えたら、絶対に写真撮るぞ。
それまでに、もう少しスリムになって、きれいになるぞ。
そうだ、楽しみなことだけを考えてワクワクしていよう。