さあ、行って来ました!

はい、いつも通り、
直前にチケット取りました!笑笑

(今は仕事が第一なので、わりと直前に
ならないと、買えない…気持ち的に。)

(実は、今日も、くたくた…笑笑)


10月3日からポーランドはワルシャワで
始まる、世界三大コンクールの一つ
ショパン国際ピアノコンクールに
出場します。

で、浜コン優勝者でもある…

こりゃ、聴かなきゃってことで
聴きました。

アレクサンダー・ガジェブ


まず、始まり方が独創的っていうか
こんな始まり方は見たことない。


初めに、ご本人から英語でご挨拶が
ありました。声だけね。

後から日本語訳があったけど
すでにこの時点で、哲学っ❗️

光りがなんとか、音楽がなんとか…

で、2分間、目を閉じて、音楽の準備を
しましょう…とな…


はい、つむりましたっ!笑笑


で、その間にステージに、そっと登場する
んでしょ?って思ったら、そうでした。


アレクサンダー・ガジェヴ
ピアノリサイタル

9月8日浜離宮朝日ホール

オールショパンプログラム


ショパンコンクールの予備予選を通過して
今回は本予選前のアピールかなと思います。

前奏曲op45から始まったわけですが
ピアノはシゲル・カワイとあってか
深い響きで、豊かな音楽の世界へ
スッと入りました。

続けて舟歌。

この曲になってから、メロディの歌わせ方が
上手いなと感じ始めます。

音は柔らかいですね。着地も綺麗。

マズルカ op56-1,-2,-3になると
かなり自由に楽しんで弾いている印象。

抜群のリズムとメロディの回し方。
すでに貫禄ある、余裕なピアニスト。

本当に、まだ、学生さんで、コンクールを
受け続けている人なのか…と思うほど
ステージ度胸は堂に入っている。

ポロネーズ5番op44は、自分でも弾き始め
たから、その難しさがわかりますが
やっぱりフレーズのつなぎを、これだけ
滑らかに弾けるのは素晴らしいです。

ほとんど両手で和音で弾き、そこに
メロディが乗るわけで、私などは
弾くだけで精一杯。

で、中間部の優しいメロディは
歌うんだけど、この後、弾いた曲にも
緩やかに歌うところがあって
はたと気がつきます。

前半の締めはバラードop38バラ2

この曲の出だし、ものすごく集中して
いました。弱音で奏でる、鐘の響き。

対する中間部の激情。

このピアニストは、ピアノを芯で捉える
方だなぁと思いました。あまり、他の
ピアニストには感じない印象ですけど。

後半は幻想ポロネーズで始まりました。

これがね、思いのほか、良かった。

完全に自分の音楽にしているようだから
勝負曲かなとも思いましたが、中間部の
ゆったりと歌うところで
カンタービレという言葉が浮かびました。

歌うんだけど、いやらしさはない。

かと言って、何もないわけではなく
この方の音楽からは、いつも哲学を
感じていました。これは、生で聴いた
からの感想だと思います。

最後はピアノソナタ2番

哲学とカンタービレ。
葬送行進曲は良かった。

もちろん、そこへつなぐ第1、第2楽章も
良かったです。

アンコールは3曲。
ユンディもコンクールで弾いたワルツ5番、
エチュードop10-8、最後の曲は、何だろう
わからなかったけど、スクリャービンかな。

人柄は、お茶目で、スッと立つ長身の
感じや、頭をクッと後ろにあげる感じは
ブーニンを彷彿とさせるものがあります。

アンコールの前、日本語で
今日はありがとうございます、みなさんは
素晴らしいですとおっしゃいました。

完璧なテクニックを持っているわけでは
ないけど、歌にメッセージがある方だな
と思いました。

国際コンクールで優勝してきても
ショパンコンクールに挑戦するのだから
思い入れは格別でしょう。

頑張ってほしいですね。