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(配布されたプログラムより)


ロシアを感じたくて
こちらのリサイタルに
行ってきました。

テクニックに叙情性を備えた
完成度の高い演奏でした。

いつものように私なりの視点で
感想を書きますので
よろしくお願いします。


ニコライ・ルガンスキー
ピアノリサイタル
2月17日 紀尾井ホール
午後6時開演

プログラム

シューマン 子どもの情景
ショパン 舟歌
ショパン バラード第4番

ラフマニノフ 
前奏曲 op23より第1,3,4,5,6,7番
前奏曲op32より第1,2,3,4,5,12,13番

アンコール

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シューマンの第一音から、
柔らかい美しい音に魅せられました。

いいな……いつまでも聴いていたい。

指は伸ばし気味で、指の腹で
弾く感じはブレハッチを
思い出させます。

ロマン派の弾き方なんでしょうか。

今回は二階席の左翼から見たので
ちょうどピアニストの右斜め上から
見れ、オペラグラスで観ると
すぐそこで弾いている感覚でした。

少々気になったのはフレーズ最後
の音の抜き方です。

ちょっと、雑というか、
気が抜けているというか……

でも、飽きさせない魅力があり
秀逸な演奏だったと思います。


続くショパンの大曲二つ。

ショパンを弾くピアニストは
たくさんいるし、実際に習う人も
多く、完成度は高いと思います。

ルガンスキー氏もとても技巧的に
ミスなく弾いていらっしゃいました。

しかし、聴いていながら感じたのは、
泣きたくなるような
また、恋に恋するくらいの感覚が
なかったことでした。

歌えていないのかというと
そうではない。

しかし感動がこない。
私だけでしょうか?


後半はラフマニノフ。

二曲目から、ロシアの風を感じ
華やかなラフマニノフの高音と
荒涼としたスケールを感じました。

実際に前奏曲op23の4番と6番は
とても良く歌っていて
ラフマニノフの良い音楽性
を感じました。

私も弾いてみたいと
思った曲です。

華やかさで言えば、op32の12番が
一番良かったです。

そして、充実のアンコール4曲。

今日一番唸ったのは
ショパンのエチュードでした。

あぁ、本当にこの方は良いテクニック
を持っているな、右手の左右に動く
メロディに気をとられがちですが
左手の刻むリズムの軽やかなことに
とても魅入りました。

本日一番のブラボーが
かけられました。

また、最後のカプースチンで、
さらにピアノのうまさを印象付け、
終演となりました。


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全体として
とてもテクニックがあり
上手い演奏でした。


で、ここからは少し辛口ですが
恋に堕ちるような感動がなかった
ことがちょっと残念でした。

もちろん、初めから柔らかい、
いい音で、子供の情景を聴いていて
全く飽きがこなかったのは
秀逸な演奏だったからだと思います。

それでは、なぜ恋に堕ちないか……

やっぱり、ショパンなんだろうなと
思いました。ショパンを歌わせる
ことが、難しいんだと実感しました。

もちろん、テクニックは良いし
繊細な歌いもある。

なのに、あぁ、恋に堕ちるという
どうにもならない、言ってみれば
涙が人知れずはらりと落ちる
心に迫る何かがない……


私もユンディを追うようになって
2年、その間、行ける演奏会は
行ってきたし、最近では、
音楽レビューを書いたブログも
いくつかこっそり読まさせて
もらっています。

そこで気づいたこと……

演奏会の印象は座席の場所にもよる
ということです。

たぶん今回は2階席左翼から聴いた
ことが影響しているかなと思います。

これがホール中央、あるいはホール
の右手であったらピアノの音が
ダイレクトに伝わって
印象が違ったのではないかと
思います。

同じ演奏会を聴いても人によって
感想が違うのはこんなことが
影響しているんだと最近は
すごく感じます。

手を見たいなら左寄り
音の良し悪しを見極めたいなら
ホール中央か右寄り。

私の短い演奏会人生でつかんで
きた感触です。


今回はラフマニノフの前奏曲の
CDを引っさげての公演で
サイン会もありました。

(私は早く帰りたかったので
   パスしました)

私の目や耳が肥えてきたのか
感動する感覚が鈍くなっているのか
はたまたユンディに惚れすぎて
他の演奏家の良さがわからなく
なっているのか……?

たぶん私も場慣れして
萌える基準が上がったのでしょう……


圧倒的な感動をもたらす
チョ・ソンジン氏や

ロシアを弾かせたら右に出るものは
おそらくいないポゴレリッチ氏、

全身全霊で思いのたけをぶつけて
きた福間洸太朗さんの演奏に

ユンディを愛していながらも
感動できるわけですから。


この人のね、この甘いメロディを
何回となく聴いています。




今週土曜と来週の月曜にも
演奏会に行きます。

また、今回もらったたくさんの
チラシにすごく魅力的な公演が
含まれていて、萌え萌えでした。
(知っているのもあるましたけどね)

少しご紹介すると……


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一番興味を引いたのは、こちらの
ニコラーエワ氏。

バッハ弾きで有名な
タチアナ・ニコラーエワ氏の
お孫さんで2015年のショパン
コンクールにも出場しています。

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最近、また体調が不安定で
体力が持つか心配ですが
早寝を心がけていきたいと
思います。

そのため、ブログ更新は鈍るかも
しれません。

これもユンディを長く愛するためと
言い聞かせたいです。


朝から長文にお付き合いいただき
ありがとうございます。

ベタ惚れなブログにお付き合い
いただき感謝です❤️


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(春晩より)


ユンディ、おはよう❤️

あなたが私の一番のピアニストです。

ステキな一日を❤️