15話『暴かれる真相』 | 真実のノート

15話『暴かれる真相』

・・・・美紀・・・・


『椎葉君』

佐奈の前で その名前を 口にした時、少しの後悔も無かったと言えば、嘘になる
「椎葉君って 誠の…」

佐奈は そう言いかけたまま、大きく目を見開いて 絶句した。

チラリと 佐奈のママ(おば様)に 視線を滑らせると
おば様は… 私が これから佐奈に 話す事を 『美紀ちゃん 辞めて!!』そんな 訴えかける様な 目で 見ている…

けれど…私は 佐奈の前で 椎葉君の名を 口にしてしまった。

(もう…後戻りは 出来ない)





全部…話そう 佐奈
貴方が…ずっと 苦しんで来た姿を 私は いつも 間近で 見てきたから…


そして、椎葉君 貴方も 苦しんで来た



椎葉君… 貴方の目には いつの日も 佐奈しか 見えて居なかった。









白銀の髪が 私の鼻先を 掠める

感情を 無くした様な いつも 無表情な 少女

名前さえ 知らなかった
高1の頃 私は この少女の姿を 追いかける 視線を 遠くから 見詰めていた


椎葉 誠 突然 やって来て
その姿 その瞳で 一瞬にして クラスの女子を 虜にしてしまった 転校生

切れ長の 少し つり上がった 瞳 真っ直ぐに通る鼻筋 綺麗に整った唇

だけど…かなり 遊び人っぽい この学校じゃあ 珍しくないけど
赤のカチューシャに 髪は ロン毛の金髪 耳と鼻、瞼にピアスをしている

私は 騒ぐ女子達の 黄色い声を聞きながら 椎葉誠を必ず 落とすと 心に決めていた。