4話『突然の別れ』
♪ 蜃気楼の様な人だから
幻影の様に…消えてゆく
最初から…分かっていた
この恋は 終わる運命だと
もう… 何度目になるのか!?
♪ この空の下にいて…
ERiの 寂しげなバラードが
あたしの耳に 悲しく響く
誠… あたし達 終わりじゃないよね!?
明日になったら…
きっと…又 誠は 「よぉ!」って 笑って
あの掲示板の前で 待っててくれるよね…
それでさぁ…
(転校だって!? する訳ないじゃん! ってか 夢でも 見たんじゃねーの!?)
って あたしの頬をつねって…
笑ってくれるよね…
あたしは、真っ暗な部屋の中…
わずかな 望みを胸に秘め
(パタンッ)
携帯を、閉じた。
一睡も出来ず…
ベッドの上…
膝を 抱えながら、あたしは、朝を待つ・・・
誠から…クリスマスに貰った、シルバーリングは…
誠に…はめて貰った、あの日から…
いつも あたしの左の薬指に輝いていた…
あたしのあげた…
酷い、ボロボロの、モスグリーン色のセーターを着て…
微笑んでくれた…
あの日の誠に あたしは
心の中で そっと手を、伸ばした
(ま…こ…と…)
名前を 呟くだけで…
もう…どうしようもない、愛しさが 込み上げてくる…
やがて…
カーテンの隙間から
微かな光が 差し込み
あたしは…
顔を上げた…
(シャーッ)
カーテンを 開けて
上を、見上げると…
厚い雲が 空一面を覆っている
「…………」
あたしは…無言で 暫く
空を見上げていた。
そして…
駅の掲示板…
いつも 誠が あたしを待っててくれた場所で
あたしは…初めて、誠を待った。
(少し…早く、来すぎちゃったかな…!?)
そんな言葉を わずかな
笑みを浮かべ… 1人 呟いて見る…
どの位、待っただろうか!?
あたしは…カバンの中から
携帯を 取り出し…
(まこと…)
昨日…何度もかけた
携帯番号を リダイヤルした。
そして…
おそらく…直ぐに、流れるであろう…
ERiの 切ないバラードを
瞳を閉じながら、待った。
その時!?
「お客様の おかけになった電話番号は 現在使われて、おりません…」
何かの 聞き違いだろうか!?
あたしの耳に そんなガイドのアナウンスが、聞こえた!!
あたしは…通話を、一旦、切ると…
もう一度 リダイヤルを押した
「……現在、使われておりません…」
また、同じ アナウンス…
(嘘…でしょう!?)
あたしは…もう一度 かけ直す…
「お客様の……」
また、同じアナウンスが…
(いやだぁ!! いやだよ!!)
(あたしの携帯が おかしいんだよ!!)
あたしは…何度も 何度も
リダイヤルを、続けた。
(嫌だよ!!!! ……いや!!)
指先が ガクガクと震えだす
「まこと!!!!!!」
そう叫びながら…
あたしは、携帯を、握りしめ
路上に疼くまった。
あ…た…し…
き…ら…わ…れ…た…
す…て…ら…れ…た…
もう… 認めろよ…
さ…な…
頭の中で そんな声が 聞こえた。
認めたくない!!
認められない!!!!
だけど…
もう……………
そうとしか…
説明がつかなかった…
幻影の様に…消えてゆく
最初から…分かっていた
この恋は 終わる運命だと
もう… 何度目になるのか!?
♪ この空の下にいて…
ERiの 寂しげなバラードが
あたしの耳に 悲しく響く
誠… あたし達 終わりじゃないよね!?
明日になったら…
きっと…又 誠は 「よぉ!」って 笑って
あの掲示板の前で 待っててくれるよね…
それでさぁ…
(転校だって!? する訳ないじゃん! ってか 夢でも 見たんじゃねーの!?)
って あたしの頬をつねって…
笑ってくれるよね…
あたしは、真っ暗な部屋の中…
わずかな 望みを胸に秘め
(パタンッ)
携帯を、閉じた。
一睡も出来ず…
ベッドの上…
膝を 抱えながら、あたしは、朝を待つ・・・
誠から…クリスマスに貰った、シルバーリングは…
誠に…はめて貰った、あの日から…
いつも あたしの左の薬指に輝いていた…
あたしのあげた…
酷い、ボロボロの、モスグリーン色のセーターを着て…
微笑んでくれた…
あの日の誠に あたしは
心の中で そっと手を、伸ばした
(ま…こ…と…)
名前を 呟くだけで…
もう…どうしようもない、愛しさが 込み上げてくる…
やがて…
カーテンの隙間から
微かな光が 差し込み
あたしは…
顔を上げた…
(シャーッ)
カーテンを 開けて
上を、見上げると…
厚い雲が 空一面を覆っている
「…………」
あたしは…無言で 暫く
空を見上げていた。
そして…
駅の掲示板…
いつも 誠が あたしを待っててくれた場所で
あたしは…初めて、誠を待った。
(少し…早く、来すぎちゃったかな…!?)
そんな言葉を わずかな
笑みを浮かべ… 1人 呟いて見る…
どの位、待っただろうか!?
あたしは…カバンの中から
携帯を 取り出し…
(まこと…)
昨日…何度もかけた
携帯番号を リダイヤルした。
そして…
おそらく…直ぐに、流れるであろう…
ERiの 切ないバラードを
瞳を閉じながら、待った。
その時!?
「お客様の おかけになった電話番号は 現在使われて、おりません…」
何かの 聞き違いだろうか!?
あたしの耳に そんなガイドのアナウンスが、聞こえた!!
あたしは…通話を、一旦、切ると…
もう一度 リダイヤルを押した
「……現在、使われておりません…」
また、同じ アナウンス…
(嘘…でしょう!?)
あたしは…もう一度 かけ直す…
「お客様の……」
また、同じアナウンスが…
(いやだぁ!! いやだよ!!)
(あたしの携帯が おかしいんだよ!!)
あたしは…何度も 何度も
リダイヤルを、続けた。
(嫌だよ!!!! ……いや!!)
指先が ガクガクと震えだす
「まこと!!!!!!」
そう叫びながら…
あたしは、携帯を、握りしめ
路上に疼くまった。
あ…た…し…
き…ら…わ…れ…た…
す…て…ら…れ…た…
もう… 認めろよ…
さ…な…
頭の中で そんな声が 聞こえた。
認めたくない!!
認められない!!!!
だけど…
もう……………
そうとしか…
説明がつかなかった…