10話『大阪空想デート』 | 真実のノート

10話『大阪空想デート』

(ピピピ♪)

夜になると、大からメールが届きました。


大「彩香!仕事終わったで最近…お前と、繋がる事がなんや…習慣になってしもたわ~」


彩香「私もよ…大と 繋がる時間が一番大切だわ…」

最近の私達は、メールの事を『繋がる』と言う言葉で表現する。

まさに、♪この空の下にいて…の影響だ…


大「なぁ~彩香!俺達…後もう少しで会えるんやな?」


彩香「そうね…大阪駅で待ち合わせして、大が向かえに来てくれるでしょう… その後は…? 」


大「まずは…初めましてやろ…」


彩香「そうだね(笑) 初めまして!だよね…でも
初めてじゃないから?」


大「せやなぁ~ 手を繋いで、俺の車に乗るんや…」

彩香「いいわねぇ~(笑) それからね、お互いを確認しあうの!」


大「なんやぁ~?触りっこかいな(笑) まかしとき!!」


彩香「違うよぉ~ Hねぇ~(笑) 携帯だよ!! 大の携帯には、私の受信メールが有るでしょう? 私の携帯には、大からの受信メールそれを 確認するのよ!! あっ 削除してるか?大の方は…?」


大「なんやぁ~ その事かいな~ 期待して損したわぁ~ ん? 削除なんかしとらへんよ!お前からの メールは、なんや大事で みんな、保存しとるわ… 変やな 俺… 最近…お前の姿ばっかり、頭に浮かんで来よるわ…」


(大…)
その姿が、『彩香』でも
いけない! 又 涙が溢れそうになる…


私は、懸命に 頭の中の 『彩香』を呼び出した!!


彩香「嬉しい!私もよ… あっ そうそう!私、大阪に行ったら、たこ焼き食べたい!! 」


大「パスタは ええんか? お前、パスタ好きやろ?」


彩香「ん~ じゃあ!パスタと たこ焼き食べたい!!(笑)」


大「へいへい!そんなもんで、いいんかいな?
安上がりやなぁ~ 彩香は(笑)」


彩香「後、お笑いライヴも観たい!!」


大「へいへい!おおせの通りに… ってか イブやぞ?レストランと、ホテルの予約取らなあかん!!!!」


(えっ!?)


そこで、私の指先は(ピタリ)と、止まりました。

(そんな事まで、考えていなかった!!)


「帰るし…レストランだって 適当な所 探して入ればいいよ…」

戸惑いながら、そう 送信すると…!?


大「適当なんて、でけへんよ!! それに、俺…お前を帰す気なんて、あらへんもん!! 話しもあるしな…」

と、返信。

(話…? 何の!?)

聞きたい… でも… 聞く資格がない…

私は…これ以上はない 自分に ガックリと肩を落とし
「分かったわよ」

と…送信しました。


大「ほな…レストランとホテル、 ピックアップしとくで!明日の夜知らせるわ!」


彩香「うん…分かった…」


それからの…たわいもない会話は…私(ともえ)にとっては…


…地獄の時間だった。


いつもの様に、大からの
返信は、段々と、ゆっくり
になり…

やがて…


…………………止まる。


私は…15分待ち…

今日最後の、メールを送信した。


「突寝の名人さん…
おやすみ…愛してるわ…」



(…………)



携帯を、(パタン)と、閉じた後…

一気に…溢れだした 涙と
共に…私は、悪あがきは止め…


この、短い恋の 幕切れを


明日に決めた…