3話『彼の生活』 | 真実のノート

3話『彼の生活』

夜になると、彼からメールが・・・

大「今、仕事終わった! 彩香 何しとん?」


「あっ 大君だ!」


私は、調理の手を止め

(ニッコリ)

と 微笑み…

「今、夕食作ってるんだよぉ~」

と、送信。


大「そかぁ~ ほな 俺も飯食ってくるわ」


(うふふ…♪)


彼の仕事の終わる時間は、
昨日より、少し 早い見たいだ。



そんな事を 考えながら、私は、まなと、りんに、夕食の 野菜炒めを出した。


つかさず…まなから、クレーム…


「野菜嫌い!! ママぁ~ 何で 野菜!!」


(ピキッ!!)

切れた私は、 (バンッ!!)と テーブルを、思いっきり、叩いて、叫んだ!!


「じゃあ!食べなくて結構よ!! 」



「うっ…うわぁぁぁぁん!!」

泣き出す…まな・・


と、それを見て、見ぬ振りをし… 黙々と、食べる、りんを、尻目に…

私は…携帯を、手に取った。



(まだ、彼からのメールは無い。)




8時頃になり


<ピピピ…>

携帯のメール音が…鳴った。


「彼からだ!」


私は、携帯を、素早く開いた。


大「今、飯、終わった! 彩香 何してんの?」


やっぱり 彼、『大』からだ♪


彩香「今、お風呂入ってた大は? お風呂入った?」


思い切って…『大』と 呼び捨てにして見る。


・・・胸が


・・・・ドキドキした。


大「俺は、朝風呂タイプやからなぁ~」


(あっ!そうか…彼は、『朝風呂』何だっけ!忘れてた…)



彩香「そうだったよね! いつも、何時位に、寝るの?」


大「俺かぁ~? 今の時間起きてるのが、奇跡やなぁ~」


(奇跡!?)


壁の時計を見上げると、午後、8時35分… けれど… 彼の…朝、起きる時間を 考えれば…無理は無い…。


彩香「大…もう 寝た方が…いいよ。明日も、早いんでしょう?」


大「あれ~そんな 寝て欲しいの?ほな…寝よ!さいなら…」


(えっ ちっ ちょっと待ってよ! 怒ってるの?)


私は、慌てて…


「そうじゃないのよ!大の身体の事が心配だから…」
と…送信。



(ゴクッ)


息を飲む…私。

嫌われたのでしょうか?


<ピピピ…>


すると…大から…


「嘘やで…拗ねただけ♪ もうちょっと、メールしようや?」

と…返信。


「…!!」


心臓が・・・


・・・一気に、踊り出しました。


涙が、出そうな程…

可愛く、映る…大。


26才という、若さからでしょうか?


とても、子供っぽく、お茶目です。