彼と過ごした日々って
そもそも彼って
幻想だったのかな。
夢かな?
そう思うくらいに
煙のように掴めない。
記憶や触れた感覚は鮮明なのに
存在は実態がないかのようで。
煙のような彼を求め彷徨う時、
不安で怖くて悲しくて寂しい。
ただそこにある、彼の温もりを感じればいいだけだと、思い出せば
自分の身体に意識が戻るので
安心感や守られている感じ愛されていたんだと感じられる。
抜けても抜けても
ふとした瞬間に
怖さや不安でいっぱいになる。
ただその感情を感じる。
進んでいる証のようで、その感情が出て来たことに嬉しさもある。
それでもまだ、わたしは彼の言葉にしがみついている。