風が頬をなでる

日に透ける薄茶の細い髪

視界は良好

この高さなら青空を電線に縛られない

 

足元から響く笑い声

何がそんに楽しいのか

笑顔が校舎の陰で見えなくなるまで

思わず目が追いかける

そう

どうしてあなたはそんなに楽しそうなのか

 

制服という鎖と

目には見えない格子が高くそびえるこの場所で

あたしは息さえまともにできない

 

風が頬をなでる

決して背中は押してくれない

この手すりの向こう側

秋の青を帯びた

晴天の向こう側

今日もまた背中を押す風を待ってる