以前にも書いたように私はバイセクシャルである。
小学生の頃から同性に恋愛感情を抱いてきた私だが、私が同性から恋愛感情を抱かれるという経験もした。

孤独で荒れ果てた中学時代だったが、私には僅かに同じく心病む女性の友達がいた。

二人とも中学時代のクラスメイトで、一人はMちゃんという女の子だった。

彼女は眼鏡をかけた非常に内気な女の子で、彼女もまた学校に馴染めず苦しんでいた。
私達はお互いの苦しさがわかる為、自然と友達になれた。

もう一人はTちゃんという韓国人とのハーフの背の高い美人な女の子だ。
彼女はとても大人びていて、達観した考えを持っていた。そのせいもあってか学校に馴染めないようで彼女もまた私と同じように保健室にいた。

Mちゃんと私は互いに学校に行かない事があったのでメールで頻繁にやりとりをしていた。
そして一緒にホームページをつくり、そこで私は短編小説を投稿したりしていた。

Mちゃんは学校へ行く電車の中で痴漢にあっている事から精神を病み、パニック障害で通院している事を打ち明けてくれた。

Tちゃんは、以前から男性が怖いという事、多分自分はレズビアンであるという事を打ち明けてくれた。私達は保健室で意気投合し、交換日記をするようになった。

類は友を呼ぶ とは正にこの事だろう。

Mちゃんとは何度か学校以外で遊んだり、Mちゃんの家に泊まりに行かせてもらったり、とても親しい仲になった。

私が中高一貫校の高校に進学出来ないという事になったとき、彼女はとても悲しんでくれた。

そしてある日、メールで彼女から、
「女性だけど、恵理の事が好き」
と告白をされた。

私は戸惑った。
バイセクシャルの私だけど、私はMちゃんを恋愛対象としては考えられなかったからだ。

私は悩みに悩み、告白をお断りして、友達として仲良くしていこうと伝えた。

Mちゃんとはその後も友達として交流を続けた

私にとって同性から恋愛感情を抱かれる経験は、とても衝撃的だった。