一月五日は私の誕生日。6日の「バイキング」でスタッフが四日誕生日の蛍原さんと二人をお祝いして下さいました。もう三年経つんですね。

62回目の誕生日。26歳です。と言ったら、誰も笑ってくれませんでした。

来年は36、再来年は46、その次は56と洒落が言えても、次が66で、その後はもう洒落は無理。高齢者は75歳からになったそうである。今、さんじゅうまるで稽古中の役者たちは准高齢者ということになる。しかし、今まで、それこそ死ぬ気で頑張ってきたベテラン俳優たちの底力は凄い。

バイキングの共演者で、大好きな橋本マナミちゃんと山本彩さん。これから二人とも、そんな力をどんどん蓄えていくんだろうな。楽しみです。

私も昨年ようやく新作を書きあげ、張り切って稽古しています。金曜日だけは「バイキング」の生放映の後、稽古場に向かいます。坂上さんと東国原さんの機関銃のような発言の中に、どうやって自分の意見を挟み込むか?今年の課題です。考えているうちに時間が過ぎていきます。そして発言するタイミングを逃してしまいます。スタッフとの打ち合わせでは饒舌に話している内容を本番で発言しようとしても大抵は無視されます。たぶん、スタッフは「自分の表現する場所は舞台だろ?そこできちんと、思っていることを表現すれば良いのだ!テレビのこの場所で渡辺が主張することはない」と思って下さっているのかもしれません。その場の空気を読みながら、興味深い意見をのべる。しかも、多数が傷付かない言い方で。バラエティ番組で生きる多くのタレントさんや芸人さんたちはまさに命がけでそこに存在する。私が演劇に命をかけるように。私も依頼していただいてバラエティ番組に出演させていただいている限り、マイノリティーの視線から様々な心情をくみ取り、発言していかなければならないと考えています。

皆様今年もよろしくお願いします。