17時45分

いつもなら

貴方が帰って来るはずのこの時間

私には一番辛い時間


貴方は帰って来ない

分かっているのに


駐車場を見てしまう

未だ借り手が付かずに

空いている駐車場


貴方の車が入って来ないかな

貴方があそこから手を

振ってくれないかな


「彼の分まで幸せに生きるんだよ

きっと彼もそれを望んでいる」

周りにそう言われて


そうね

貴方の分まで幸せに生きるよ

それが貴方の望みなら


何度もそう思って

他の人にもそう言って

自分に言い聞かせるように


でもね


この時間になると

淋しくて

哀しくて

苦しくて

たまらない

貴方に会いたくて

貴方に触れたくて

貴方とおしゃべりしたくて


でももう貴方は帰って来ない

何度 自分に言い聞かせただろう

帰って来ないんだよ



私はね

貴方のために生きてきた


貴方と共に生きてきた

やっぱり一人では幸せになれない


こんな私を心配してか

昨日 夢に出てきてくれたね

私の名前を呼んで


愛してると言ってくれた

貴方の声は優しかった


けれど…


目が冷めたらまた1人なの

淋しくて

辛くて

耐えられない


どう生きていけばいいの

貴方は私にどう生きて欲しいの


やっぱり一人では幸せに

なれそうにないんだよ

私だって貴方を愛していたよ


憎まれ口聞きながらも

本当は大好きだったよ


もう一度 貴方に

伝えたい

世界中で一番

貴方が大好きだよと

もう一度 貴方に

抱きしめて欲しい

もう一度 大丈夫って

言って欲しい