9月22日に自宅で

49日法要を行った

自宅で狭いけど子供たちと

孫達と 身内で済ませよう

そう思っていたが

夫の実兄姉たちだけでも参加したいと

長兄から連絡が来た

 

有り難いのだけど

それなりに準備は必要になる


座布団もないなあ 

人数分買わなきゃ


食事の手配もしなきゃ

さすがに自宅では無理だから

近くの料亭に予約を入れた


引き出物も準備しなきゃ

お坊さんにも連絡しなきゃ

やること考えること 

細かいことも沢山…

 

ふと なぜこんなこと

私がやってるの?

なんで?どうして


日によって悲しみに

支配されて涙が止まらなくなる

体の力が抜けて何も考えれなくなる

 

あれこれと考えているうちに

日にちは過ぎた

その間に弔電を頂いた方に

お礼状も出す

家族葬にしたから

弔電の数も多かった


沢山のお線香も頂いた

一生分?ありそうな


夫のお骨を預けるのはお墓じゃなく

納骨堂にしたからお線香使わないし

うちで使うには多すぎる

長兄に相談して使ってもらうことにする

 

長兄の家の近くに夫の

父が眠るお墓がある

けれど家から遠いので

夫が入る納骨堂を別に購入した


お墓の跡継ぎ問題もある


長兄の所は

皆 嫁いでしまった娘だけなので


夫を入れてしまうと

息子が継ぐことになる

それは嫌だった


夫ともその話はしていたので

私は迷うことなく納骨堂を探した

勿論ちゃんと長兄にも相談した

 

息子から電話があった

夫の夢を見たと

夢の中で息子は

夫が何とか生き返る

手立てはないかと

あれこれ手を尽くして

走り回っていたそう

すると夫が

「もういいんだ 

 俺はもう充分 

 生きたからもういいんだよ

 ただ 最後にお母さんと

 話せなかったのがなあ…」


と言ってそこで目が覚めたそう


俺と妹には最後に

何も話したかったことは

なかったのかねと息子は言った


息子は結局タイに赴任して行く

見送りの時が

夫に会った最後になったのだから

悔しくてたまらないのだろう

帰国していたのに 

あと数日だったのに

会えるはずだった日は

葬儀の日になってしまった

 

娘も亡くなったあの日

ちょうどすれ違いに起きてきて

まともにおはようも言わなかった 

顔も見なかったと涙を流す

 

皆それぞれつらいね

寂しいね

哀しいね

でも それでも私たちは

生きていかないと

辛くても

悲しくても

生きていかないと

 

夫の元上司から

「貴方が幸せに生きることを

ご主人も望んでいるよ」

とメッセージが送られてきた

 

そうかな

幸せに生きる?

夫を失って?

夫がいたから幸せだった

守られていたから安心だった

今は何もかも不安で心細くて

寂しくて

哀しくて

 

ずっと暗闇の中にいる様な

ぐちゃぐちゃの感情

今何をしてるのか分からない 

悪い夢を見ているような

非現実感

それでも

朝は来て夜は来る

 

昔から夜の闇は

私の気持ちを辛くする

私は夜が嫌いで

不安で寂しくて

眠れなくなることがあった


そんな時は

夫にギュッと抱きしめてもらった


手を握って繋いだまま眠ってくれた

もう抱きしめてくれる夫はいない

手を繋いでくれる人もいない

 

生きていくけど

生きなきゃならないけど

幸せに生きられるのかな