子供たちの到着を待っていると

警察官が二人

「ちょっと お話聞かせてもらって

いいですか?」と


住所や今日の朝の様子 

今までの病気歴など色々聞かれた

聞かれるがままにポツポツと答える

 

「医師の所見では 致死的不整脈による

 急性心筋梗塞と思われ

 他殺の可能性はないと思われます

 詳しい死因を知るために

 解剖することもできますが

 どうしますか」

 

「えっ 解剖? 嫌です 

 夫を切り刻むなんて 

 生き返るならお願いしますが 」

咄嗟にそう答えてました

 

その時は分からなかったけど 後で

医師にもらった死亡届を見て分かった


夫は変死扱いだった


だから死亡診断書ではなく

死体検案書だった


あぁ 警察官は事情聴取してたのか

 

主人は息子が久しぶりに

タイから帰国している事

孫の事など皆と楽しく話しながら

6ホールまでプレーしていて

カートでの移動中

急に意識を失ったらしい

苦しむでもなく静かに眠るよう様に

 

次のグループに

たまたまお医者さんが居て

すぐに心臓マッサージしながら

クラブハウス近くまで運んで

ドクターヘリをよんでくれたらしい

そこに居た人たちが

精一杯のことをしてくれた

一人で亡くなったわけではない

それが唯一の救いだ

 

後日 息子が心臓マッサージを

してくれた医師にお礼の電話をした時

夫は一度も息を吹き返すことは

無かったと聞いた


医師がいてだめなら

どうしても

どうやっても

助からなかった・・のかな