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診察室へ入り、

いつも通り腹囲の計測やエコーを。


「赤ちゃん2800gくらいありますね。

羊水もたっぷり、胎盤も綺麗ですね〜

体重変化もないし、血圧もいいですね」


うん。

じゃあ、なんだったの・・・?


「続いて内診しますね」


と、内診室へ。


ガシガシ色々入れられて、

特に問題もなし。


「エコー入れますね」


と、エコーを入れた時。


「あれ・・・。手があるな?」



「頭の上に手があるな〜あ〜、片手が上がってる〜、なるほどね、これか〜」


?????


「はい、終わるので診察室へ戻ってください」


はい。


どゆこと?


「いま見たんですけど、赤ちゃんの片手が

上がってて頭の上にあるんです。

それが苦しくて心拍が下がったんでしょうね。

またすぐきてください。明後日。

それで、そのときまだ手が上がってたら手術しますね」


え。


え?


「赤ちゃんが心拍下がった状態が30分続くと

後遺症が残るのでね、

今日は元気になってたから帰って大丈夫だけど

胎動よく観察しておいてください。

なにか聞きたいことはありますか?」


え、手術って帝王切開ですか?


「そうです。もう、そのままやっちゃいます」


明後日に?


「うん」


・・・わかりました。

わたしはいま赤ちゃんのために何をすればいいですか?


「いまお腹が張っちゃうとまた苦しくなるから

あんまりお腹が張ることはしない方がいいね。

できるだけ安静にしていて」


わかりました・・・。


「他は大丈夫?」


はい・・・ありがとうございました。





手術って・・・

帝王切開って・・・

後遺症って・・・


頭が回らずお会計待ちをしていたら、

横にいた助産師さんが診察室から出てきて


「今日でも明日でも、

赤ちゃんの胎動が少ないなと思ったらすぐきてください」


と言い残して去っていった。


え。


待って、少ないって?

基準、なんだっけ。

家帰ってもらった冊子見ないとわかんないや。


どうしよう。


わたしがちゃんとしないと、

赤ちゃんに、後遺症が残っちゃう。


才賀に電話すると、

「どうゆうこと?先生と話したい。そんなん何かあってからじゃ遅いから今日出してもらいや」


うん。

でも、先生は忙しいから電話で話せないと思う。

とりあえず、帰る。


と言い電話を切り、帰路へ。


言われたことを考えていて


もしかしたらわたしのお腹があまり出ないから

狭くて、あげた腕が戻らなかったのかな


もっと体重が増えていたら

お腹も大きくなっていたのかな


とばかり考えてしまって。


後遺症ってなんだろう。

なにかあったらわたしのせいだ

どうしよう、そのまま入院すればよかったのかな

ちゃんと胎動数えていられるかな

胎動少なかったらどうしたらいいんだっけ

でもうちから病院まで45分はかかるし

後遺症ってなんだろう


とぐるぐるそれしか考えられなくなって

どんどん悲しくなって。


だから

「赤ちゃんが早く会いたくなったんですね」

とか

「赤ちゃんは今っていうタイミングで出てくるからね!」

と言われても


そんな綺麗事じゃなくて

わたしのお腹が狭くてあげた腕が戻らなくて苦しいだけなのに

本当はまだ予定日まで半月以上あるから

まだ居たいはずなのに

わたしのせいなのに


としか思えなくて


とにかくその後遺症という言葉がこわくて不安で

赤子に申し訳なくて

めちゃくちゃメンヘラ起こしました。


つづく