我が家には
夜中にティータイムがあるんだけど
そのときに
なぜか桃太郎の話になったのよ。
「きび団子をもらっただけで、
命がけの戦いについていくって、
ありえなくない?」
っていう疑問を
息子たんから投げかけられてね。
そこで私が
桃太郎のお供の猿・鳥・犬が
鬼退治についていくだけの
納得いく理由を考えみたら
こんなストーリーになったよ![]()
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▽パターン1▽
猿「へっへっへっ。桃太郎のアニキ。あの例の団子、もう一つくださいよー」
鳥「あの団子を食べると、めっちゃ気分がアガるんすよ」
犬「へへ。おれ、何でもできる気になるっす」
桃太郎「鬼退治についてくるなら、いくらでも食わせてやろう」
息子たん「そのきび団子、絶対ヤバいやつだよね?! もうヤク太郎だよ!」
気分の高揚と中毒性がある
特別なお団子だったとさ。
▽パターン2▽
息子たん「なんかこうなると、どっちが悪かわからなくなるじゃん」
私「だよねー。鬼が悪さをしてるって
噂を聞いただけで、
鬼退治を決めちゃってるもんね。
事実確認してないし、鬼側の主張も聞いてないからねぇ」
息子たん「なんせヤク太郎だからな。じいさんばあさんが黒幕に思えてくる」
私「物語ではさ。鬼退治したあと、
桃太郎は鬼から宝をもらって帰るけど
あれって本当は宝じゃなかったかもしれないよね」
息子たん「宝じゃなかったらなんなの?……もしかして」
私「桃太郎サイドにとっての宝。つまり、ヤクの原料じゃない?」
息子たん「鬼が島にヤクの原料になる植物が茂っていたってこと?!」
私「そう。村人に悪影響が出ないよう
鬼は本当はそれを守っていたんだよ。
で、それを盗りに来る村人を追い払ったり、
村人がくすねていったものを取り返しにいったりしてたら、
鬼が暴力をふるっているっていう噂が流れたと」
息子たん「実は鬼の方が正義だったー!」
私「その噂をきいた元締めのおじいさんとおばあさんが、桃太郎をつかって鬼退治に行かせたんだわ」
息子たん「こわっ。裏がありすぎだろっ」
私「昔話って、たいてい教訓みたいな内容があるじゃん?
この桃太郎は、噂話を鵜呑みにするな、とか。
いろんな角度から物事を見ろ、とか。
そんな話なんだよ、きっと」
息子たん「深いわー」
こうして我が家の夜は更けていきましたとさ。
めでたしめでたし。
▽おまけ▽
私「おじいさんが山へ芝刈りに行って、
おばあさんが川へ洗濯に行くってさ。
おじいさんの方が圧倒的にラクじゃない?」
息子たん「たしかに。
芝刈りってこういうやつ↓だよね?」
おじいさん、モラハラ疑惑浮上。
いや、待て。
そもそも「むかしむかし、あるところに」こんな芝刈り機はない。
ということで
検索してみたら
芝刈りじゃなくて、柴刈りだった。
柴刈り=雑木林の手入れ
炊事やお風呂を炊くための
燃料にしてたんだって。
こっちも重労働でしたー。
夜中にティータイム。発祥の話▽




