占いに来られる方にとって
占いで得られる未来予測がどのくらい正確かは
とても気になる事項だと思います。
平たく言えば「当たるか当たらないか」です。
究極の話をすれば
占いで出たことすべてが当たる可能性もあれば
まったく当たらない可能性もあります。
それだけ未来は不確定要素が多いのです。
その理由の1つは
その方のその時点での願望や目標、そして悩みが
本当の意味での願望や目標、悩みではない可能性です。
ダミーの理由を無意識に作っている場合です。
たとえばお金が欲しいと考えていたとします。
そのためにお金を稼ぐ手段が欲しいと考えて占いに来られても
「お金が欲しい=お金を稼ぎたい」とは限りません。
ひょっとしたら仕事を一切せずにお金が欲しいと思っているかもしれません。
そんなときに占いで
「あなたはこういう才能があるからこういうお仕事をするといいですよ」
と伝えられてやってみたとしても
やる気にならないから上手くいきません。
そうなったら占いは当たりません。
才能の要素はその方の中に確実に存在しているのに
当てはまらないと感じるでしょう。
だってやりたくないのですから。
<参考記事>
あと、願いや目的が合っていたとしても
その方自身が考えるこうありたいと思う姿が
本来のその方自身とかけ離れていることもあります。
たとえば月50万円を継続的に稼ぎたいと考えていたとします。
その方がやり方さえ整えれば月1000万円稼げる場合でも
月50万円を稼ぐやり方を伝え、それをお客様が実行できたら
占いが当たったと感じるかもしれません。
けれどもそれはお客様の他の可能性をつぶすことでもあります。
本来到達できるはずだった場所が視えているのにお伝えしないのは
私は良いことだとは思いません。
また、月1000万円稼げる可能性をお伝えしたとしても
すぐに月1000万円稼げるわけではありません。
現段階で達成できていないことはやり方を変えなければなりませんが
人間には恒常性があるため、そんなすぐには変わることができません。
そうすると今度は時間がかかりすぎると感じたり
いつまで経っても占いの結果どおりにならないことに苛立ち
占いが当たらなかったと思われるかもしれません。
本当はあともう一歩なのに、全部投げ出してしまうかもしれません。
<参考記事>
占う時点での当たる当たらないにこだわりすぎると
未来についてはより大きな可能性を見逃すことも出てきます。
未来はその瞬間の行動1つで大きく変わるので
占いの未来予測にそこまで期待しないほうがいいのかなとも思います。
占いはよく「天気予報」に例えられますが
どちらかといえば「乗り換え検索」に近い気がします。
目的地までのいくつものルートが示され
ルートによって運賃も時間も乗り換えの難易度も異なります。
速さを求めるのか、安さを求めるのか、ラクさを求めるのか。
どのルートを選ぶのかはその方次第です。
前日に調べたルートであっても
出発当日になったら何らかの理由で使えない可能性もあります。
そうなったらいったん考えていた計画をやり直す必要があるので
手間や時間がかかります。
そしてこの目的地自体が簡単に揺らぐのです。
自分がそこに行きたいと思っていたはずなのに
行ってみたらなんか違ったとかもあるでしょう。
事前に調べたからどうなるものでもなく、経験しないとわかりません。
過去や現状やもともとお持ちの性質については
占いにおいて当たりやすいものです。
けれども未来については
これから自分で選び、作り上げていくものです。
占いは予言ではないので
ピンポイントで当たることよりも
自分がどうしたいのか、どうありたいのかを
見つめる材料にしていただけたらと思います。
<8月の人気記事>