今、人生3度目のユニコーンブームが来ています。
(バンドのユニコーンです、念のため)
きっかけはこのツイートでした。
岡峰光舟@KohshuOkamine「小室さん、3年2ヶ月ぶりに帰国」てニュースでやってたけど、ユニコーンの大迷惑の歌詞が脳裏をチラついた。他意はないです、ただ3年2ヶ月がドンズバでつい。
2021年09月28日 12:48
このツイートを見てからしばらく、ユニコーンの「大迷惑」という曲をエンドレスで聞いていました。
ユニコーンを知ったのは中学1年生のとき。
ユニコーンを教えてくれた同級生との絶交や
ユニコーン自体が衝撃の解散をしたこともあって
中学卒業後は曲を聞くことも一切せず、心の奥のほうに仕舞い込んでいました。
(ユニコーンは1993年にアルバムのレコーディング中にメンバーが脱退→解散となったため様々な憶測を呼び、それが中学生の私にはとてもきつかったのです)
それから長い時間が経って
次にユニコーンが人生に関わってきたのは2007年。
2006年に次女を産み、2007年5月に職場復帰。
その4ヶ月後の2007年9月に転勤となかなかハードな頃でした。
(短時間勤務をしている職員が転勤したのは私が初めてだったかもしれません)
転勤して2ヶ月後の2007年11月ごろ、
有給休暇の取り扱いで会社と揉めたことから
私はだんだんと眠れなくなりました。
これはもう少し後の2012年の私。ディズニーにいるのに顔が死んでる。
そして昔の写真に私はほとんど写っていませんでした…
少し脱線しますが、このとき有給休暇の取り扱いで揉めたのは
前年1年間育児休業だった従業員に有給休暇を付与するかどうかについてでした。
私は付与されると思っていたのですが、事業者側が付与は間違いであったと
すでに付与されていた40日分の有給休暇を取り上げられました。
当時1歳児と4歳児を抱えており
夫の協力が得られないワンオペ状態だった私にとって
有給休暇の日数が減るのは死活問題でした。
会社の労働組合に相談したのですが
「話は聞くけど」というスタンスで
解決しようという感じではありませんでした。
結局、私が労働基準監督署に直接電話して、私の主張が正しいことを確認し
それを伝えたところ、ようやく本部、支部が動き、有給休暇が返ってきました。
労働者にとって有利になる情報を積極的に広めたいと思っている理由は
たぶんこの出来事から来ているのだろうなと思います。
ユニコーンの話に戻すと
同期がこの年に発売されたトリビュートアルバムを貸してくれたことで
私の人生に再びユニコーンが出現します。
中学生のときのことがあったので少し聞くのが怖かったのですが
オリジナルではないから大丈夫かなと思い、ありがたく借りました。
その後CDだけでなく
YouTubeで当時のユニコーンを探して見るようになりました。
1993年に発表された最後の曲である「すばらしい日々」を
最後までちゃんと聞けたのもこの頃でした。
私がなった不眠症は
いったん眠ることはできるけれど
早朝に起きてしまって再度眠ることができないものでした。
眠ることができないけれど、明かりをつけて何かをすると家族の睡眠の邪魔になる。
何もすることができないので、だんだん寒くなる11月、12月の早朝4時ごろ
パソコンで「すばらしい日々」をただただぼーっと眺めていました。
3時間何をするでもなく画面を見続け
7時ごろに子どもたちを起こして保育所へ行く準備をして
2人も娘たちを送り、自分も出勤して仕事をする。
転勤して3ヶ月目の話です。
今考えたら、あちこち気を使って神経すり減らしてるし、疲れていたと思います。
けれども転勤で通勤距離も減ったし、班員にも恵まれている。
私は恵まれているのだと、自分をだまし続けていました。
その結果、眠ることができなくなり、食べることができなくなりました。
体重も5キロ痩せていました。
これ以上はもう無理だと行ったクリニックで
頭がまったく休まっていない状態だと言われ、不眠症と診断されました。
1993年の中学生のときと、2007年に不眠症と診断されたとき。
私の中にはこの2つのときに共通する思いがありました。
どうして私の話をちゃんと聞いてくれないの?
同級生と絶交となったときも
会社と揉めたときも
心の奥でずっとそう思っていました。
でも自分でもその気持ちを認めず、体裁ばかり気にして
周りにいい顔ばかりしていました。
つらい、しんどい、助けて
そう言う代わりに
ユニコーンの曲を聞くときは悪いことが起きる
そうやって事実をねじ曲げて、好きを自分の中に閉じ込めました。
ユニコーンの曲をちゃんと聞くの、本当に久しぶりでした。
好きじゃないって思い込もうとしててもやっぱり好きで。
好きなものを嫌いだと思いこもうとしたくらい傷ついていたんだなって
やっと今回そう思えるようになりました。
きっとこんなふうに
好きなものを無理に嫌いになろうとする
嫌いなものを無理に好きになろうとする
生きていたらそんなことはたくさんあるのだと思う。
けれども生きていたら、自分の気持ちを取り戻すこともできます。
自分でも気づけないくらい押し込めてしまった気持ちを取り戻すお手伝いが
占いを通してできたらいいなと思っています。
どんな人も好きなものは好きでいいんだよ。
それはもちろん私も一緒。
この話には後日談があって
ユニコーンは2009年に再結成(本人たちは再始動としています)したのです。
このニュースを見た当時、ほんまに腰抜かすかと思いました。
そして今回、もう一回ちゃんとユニコーンを聞いてみようと調べて
ツアーの真っ最中だと知りました。
近々、30年分の伏線の回収をしようと思っています。
(配信ライブもあるなんて、最高やね)