私の昔の話になると
本さえ与えておけば黙って読んでいる子だったと
今でも家族からよく言われます。
校庭で同級生たちが
ドッジボールをしているのを横目に
図書室で借りた本を読んでいましたし
家に帰っても本ばかり読んでいました。
そして学校が終わると
毎日のように図書館に通っていました。
私が小・中学校と住んだ地域には
大きな公立図書館があって
私はそこに通うのが日課でした。
終了時刻まで館内で本を読み
それだけじゃ飽き足らず限界まで本を借り
借りた本を読みながら道路を渡ってて
車に轢かれそうになったり。
物語だけではなく
いわゆる雑学を扱ったものが好きで
知っていることを増やすことにとても貪欲でした。
なんでもよく知ってるねと言われるとうれしかったのを覚えています。
自分は何も持ってないって気づいていたから
中身がないって見られるのが怖かったんだなって今は思います。
こういったことは
知性の星(印綬・偏印)をお持ちの方から意外とよく聞く話です。
知性の星を持つ方は自分の頭をずっと使っていたいのです。
頭を良いことに使うのであれ
悪いことに使うのであれ
頭を使っていることには変わりがありません。
そしてこの星は円推力と相性がいいのです。
円推力とは思考の癖やパターンを読むもの。
(おひとりおひとり形が変わります)
↓
三角形の頂点が
大地のエリアにある方は無難さ
風のエリアにある方は周りの声
太陽のエリアにある方は発言力
月のエリアにある方は不安感
に思考が引っ張られるケースが多い。
大地を持つ方は
周囲から浮かないために知識を求めるし
風を持つ方は
周囲に聞いてばかりかもしれない。
太陽を持つ方は
目立つ人の発言が良いと思いがちで
月を持つ方は
自分に何もないと知識を詰め込むでしょう。
私の円推力は月のエリアに貼りつくような形をしています。
自分には何もないと無意識に思っているから
何もない自分が不安で
知識で埋めようとしていたのだろうと思う。
空っぽな自分を認めたくなかったのです。
けれど乾いた場所にいくら水を注いでも
乾きはいつまでも満たされることはありません。
人はいつまでも小さい頃のままではありません。
空っぽな自分を守るために
いつまでもいつまでも知識で武装していなくてもいいのです。
無意識の恐れを拭うためではなく
自分自身のために知識を求めていく。
知性の星の本来の役目はそこにあるはずです。