第一章〈明日はきっと〉
いつものように自転車で登校するあたしは、坂道を降りる途中ブレーキをかけた。


…転校生?


同じ学校の制服に“一年生”のバッチ。

すごくカッコいいし、メンクイのあたしが知らない筈がない。

すると、転校生らしき人があたしの方を向いた。

その途端……あたしの心臓はトクン――と鳴り、時間が止まったみたいに周りの音が途絶えた。


これは………一目惚れと言うのかもしれない。


「………も」


「え?」


「飛行機雲。」


上を向く。そこにはおっきーな飛行機雲があって、思わず『わあ――!』と言ってしまいそうだった。


「すぐ消えた。明日は晴れるよ。」


「え………?」


「俺は空。よろしく」


空…くん……?


あたしの心臓は、ドキドキと脈打っていた。


あたしは自転車を思いっきり跳ばして、早足で行ってしまった空くんを追いかけた。

eri-arupacaさんのブログ-F9990049.jpg