彼の魔法にかかりたい#25
↑こちらの続きになります╰(*´︶`*)╯♡








宇野side



あの報道があってから、今日で4日目。





隆弘くんとは、私が送ったメールを最後に、連絡が途絶えてる。






やっぱり迷惑だったのかな…

ライブ行きたいなんて、図々しかったかな?




でも忙しいだけかもしれないし…

隆弘くんのことだから、きっと返信くれるよね。





私は強くなるんだ。

だから、彼の言葉を信じて待つだけ…












そんなことを考えながら、今日も朝の満員電車に乗り込む。




そして、いないと分かっていても、彼の姿を探してしまうんだ。


…しばらくは会えない、という現実を突きつけられ、また落ち込むだけなのに。








小さく溜息をつき、窓の外に目を向ける。










仕事に没頭したり、料理もいつもより凝ってみたり、自分磨きに精を出したり…

隆弘くんのことは、なるべく考えないようにしてた。






でも、ふとした瞬間に、どっと不安が押し寄せてくる。







数ヶ月前までは、電車で目が合う…たったそれだけの関係だった彼。







初めて声を聞いて

名前を知って

彼のことも知って…






そして、恋に落ちた。








Nissyを応援したいのに

隆弘くんと会いたくてたまらない。




 



隆弘くんと出逢って、こんなに我儘な自分がいることを初めて知った。


こんなに苦しい恋があるなんて、初めて知った…











〜〜♪












突然、メールの着信音が鳴る。


隆弘くんかも…という淡い期待を胸に、急いで画面を確認する。












久しぶり!チケット取れたよ!今度送るね!!ファイナル公演だけど大丈夫??











彼からのメールに、涙が出そうなほど嬉しくなる。




隆弘くんからメールが来たこと。

そして…もうすぐNissyに会えること。



この2つの事実が嬉しくて、ついついすぐに返信を打ってしまう。










久しぶり!元気??
チケットありがとう!大丈夫だよ!楽しみにしてるね☆早く会いたいなぁ。












一気にここまで打って、少し考える。



う〜ん…

やっぱり最後の文は辞めとこう。











あっ!ヤバイ!









…と思った時にはもう遅い。








削除と間違えて、送信ボタンを押してしまった。






会いたいなんて言ったら、彼を困らせちゃうじゃんか…



このままではいけない。

そう思い、もう一度指を動かす。










忙しいだろうし、返信お構いなくd(^_^o)無理しない程度に頑張ってね!












「次は〜六本木〜」








これだけ打って送信したところで、電車のアナウンスが流れた。

 




本日2度目の溜息をつき、人の波に押されるようにして電車から降りる。






強い私でありたいと願うのに…

やっぱり私、貴方がいないとどんどん弱くなるみたい…







ダメダメ、溜息ついてたら幸せ逃げちゃう。



顔を上げて大きく息を吸い込むと、春はもうすぐそこ…というような外の空気だった。













…この時の私は、まだ知らない。


隆弘くんが、私のために歌を作ってくれているなんて。








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最後の文で、まだ君が頭の中に流れて来たあなた様、正解です♡(誰こいつ)



彼、隆弘くん、Nissy…

実彩子ちゃんの西島さんの呼び方にこだわりつつ、この彼マホ執筆中のえりでございます。

ことも そうなんちゃうかな〜と思う時があって、勝手に嬉しくなってました♡笑



更新遅くなってすみませんm(_ _)m

W受験生の ことえり ですが、これからも彼マホよろしくお願いいたします!!