こちらの作家さんを初めて知ったのは短編集「チーズと塩と豆と」。
純粋に面白い面白くないは別ですが、食べ物に対しての並々ならぬ愛情を感じ、
他の作品を読んでみようと思い、読んでみました。
あとから知ったのですが、この作品はは第138回直木賞の候補になっています。
その時の受賞作品は桜庭一樹さんの『私の男』。
こちらも、色々な意味で衝撃的でしたが、それはまた今度・・・。
この食べ物を食べると、誰かを思い出す・・・。
そんな食べ物にまつわる想い出ってありますよね。
食べ物と恋愛(主に愛人関係)が繋がっている9つの物語りが描かれています。
・ほうとう
・クリスマスのミートパイ
・アイリッシュ・シチュー
・大人のカツサンド
・煮こごり
・ゆで卵のキーマカレー
・父の水餃子
・目玉焼き
・トーストにのっけて
・ベーコン
主人公の年齢、家庭環境などは全く違うのに、少しだけ飽きてしまいました。
きっとテーマが一緒だったからかもしれませんね。
ただ改めて題名を書き上げると、登場人物が勝手にストーリーを奏で始まました。
私の中の記憶に刻まれてしまったんでしょうね。
先にも書きましたが、内容云々というよりも表現方法や言葉の使い方が上手くて、
要所要所、惹かれる部分がありました。
例えば・・・。
十五夜の月、つまり旧暦の八月十五日に上る付きは、満月とはかぎらない。
昔のひとが、八月十五日を「中秋の名月」としたのは、満月よりも、満月に少し欠ける月のほうが美しいことを知っていたからだ。
他の作品も読んでみたいですね。
