【ロンドン時事】 英経済誌エコノミストの調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット (EIU) などが149カ国の政情や治安状況を分析し、ランク付けした 「世界平和度指数」 2010年版が8日までに公表され、日本は昨年より順位を四つ上げて3位となった。 トップは昨年と同じニュージーランドで、最下位はイラクだった。
同指数は、軍事支出の水準や治安状況、テロの危険性や人権状況など20以上の要素を分析し、数値化して国別比較したもの。 日本は「北朝鮮や中国といった隣国との緊張関係が続いている」 ものの、大規模な暴動や殺人などの重大犯罪が少なく、テロの可能性も 「極めて低い」 ことなどが評価された。
韓国の朝鮮日報紙も、同じネタを 「平和指数:韓国43位、北朝鮮は139位」 という記事にしていましたが、そこに分かりやすい図表が掲載されていましたので、それを転載させていただきました。
この図表を見ておもうのは、 「平和な国」 の1位から10位までは日本を除いてみんな人口1000万人以下の 「人口小国」 ばっかりだ、ということ
試しにベスト10の国々の人口をウィキペディアで調べてみましたら、下記のようになりました
1位 ニュージーランド 427万人
2位 アイスランド 32万人
3位 日本 1億2700万人4位 オーストリア 836万人
5位 ノルウェー 481万人
6位 アイルランド 452万人
7位 デンマーク 551万人
7位 ルクセンブルク 49万人
9位 フィンランド 533万人
10位 スウェーデン 925万人
これを見ておもうのは、人口小国ばっかりのベスト10に人口大国の日本が入っているのは立派なことだし、素晴しいことだとおものですが、一方でこれは 「異常値」 ではないのかしら、ということです。。。
日本のすぐ近くには世界でビリから11番目に平和でない軍事独裁国家の北朝鮮がいるのにとか、日本のすぐ近くには巨大な独裁国家の中国がいるのにぃ……とか、そんなことが頭に浮かんできました。。。
ウィキペディアの 世界平和度指数
に、この指標への批判として、
経済紙エコノミストは、この指標に対して批判が出ていることを認めている。 特に、軍事費が突出している国に対しての評価が辛い点について、 「外国 (特にアメリカ) から軍事的庇護を受けている国に有利でありすぎる」 との批判が出ていることがエコノミスト紙上で公表されている。 その上で、この指標の意義は、国と国とを比較することにあるのではなく、ある特定の国の平和さが年とともに向上しているかそれとも低下しているかを見出すことにあると述べられている。とありました。
それでは、ということで、私が住む神戸 (日本) の近隣諸国の平和さが年とともに向上しているのか、それとも低下しているのかをチェックしてみましたら、結果は下記の通りでした
3年前と較べてより平和になってるのは日本だけで、日本の隣国はみ~んな平和度が低下してるんですよ
<年度> <日本> <中国> <韓国> <北朝鮮> <ロシア>
2007年 5位 60位 32位 - 118位
2008年 5位 67位 32位 133位 131位
2009年 7位 74位 33位 131位 136位
2010年 3位 80位 43位 139位 143位
ねっ、これでも日本の平和度は 「異常値」 だとはおもいませんかぁ