----7月3日(金)のヨセミテ国立公園旅行の続き---


Yosemite Lodgeでのんびり夕食を食べながら、ふと時計に目をやると既に8時過ぎ。おっといけない、パークレンジャーの人が8時20分頃には日没だって言ってたことを思い出し、気持ちがざわつきはじめました。


夕食を早々切り上げ、今日の宿(Yosemite View Lodge)があるEl Portalまで出発。El Portal自体は、ヨセミテ国立公園西口を出てから一番近い町(というか村)なのですが、何せ山道なので街灯はなく、暗くなる前にホテルを探し出すことができるか、何となく不安だったのです。


車を飛ばし、かなり日が暮れた9時前にEl Portalに到着。Yosemite View LodgeはEl Portalのまさに入り口にあり、無事宿に着くことができホッとしました。子供は既に寝ていたので、とりあえず家族を車に残し、ホテルのフロントでチェックインの手続き。


ところが!


予約が入っていない。。。Travelocityを使ったのですが、どうもちゃんと予約できていなかった模様。ホテルに空きはないか確認するも、ちょうど5分前に残り一部屋にお客さんが入ってしまったとの回答です。さすがに、夜の9時、しかもholiday weekendに宿がないのも辛いといことで、ホテル側も頑張り、知り合いの宿に電話をかけまくってくれ、何とか空き部屋が見つかりました。但し、そのロッジは一部屋につき1ベッド。仕方なく、残り二部屋を両方とも押さえました。Yosemite View Lodgeに比べると高くなりましたが、この状況ではやむを得ません。


ホテルに住所、電話番号を聞いて、夜の140号を出発。さすが辺りは真っ暗です。この時は、レンタカーにカーナビをつけておいて正解だったとつくづく思いました。住所をセットして、出発。宿は、どうもここから10マイルくらいのところのようです。しかし、出発直後、カーナビに”low battery”の表示が。おいおい、勘弁してくれよ、借りて一日もたってないのに。low batteryは如何にもレンタカー屋のミス。おまけに充電セットもついてない。今は、とにかく10マイル分だけカーナビの電池がもってくれることを祈るばかりです。


宿まであと1マイルくらいのところで、Detour(回り道)の表示が登場。表示に従い、橋を渡ると、宿までのマイルが再び10マイルくらいに戻っています。あれ?と思ってやや混乱しましたが、再び別の橋を渡らされ、そこで宿までは0.5マイルの表示に戻りました。ホッ。翌朝分かりましたが、この辺りは以前に激しい土砂崩れがあり、カーナビに入っている道が閉鎖されていたようです。今も元の道の上には土砂が積もっています。


とりあえず残りはあと0.5マイル。そういえば、宿は道路の右側にあると言っていたはず。


でも、あれ?


あと0.5マイルのわりに、道路の右側って川が流れてない?先は暗くてよく見えないけど、0.5マイル進んで本当に宿が現れるのか、だんだん不安になってきます。そのまま車を走らせて、やっとのことで目的地に到着!しかし、不安的中、そこは何もない単なる140号線。右側には川しか流れていません。これはどういうこと?と相当がっくりな心境。ホテルに電話しようかと携帯を取り出すも、AT&Tはサービス圏外。カーナビと携帯という二つの文明の利器に見放された状況です。


まあとにかく140号を走っているのは確実なのでここまま進むしかありません。このまま進めば確かMariposaというYosemite観光の拠点があったはず。翌日の晩はそこに宿をとっていたので、そこならComfort InnとかSuper 8など安宿チェーンがある事は分かっています。事前にインターネットでホテル空き状況を調べた限り、この週末はどこも混雑しているようですが、とにかくMariposaまで辿り着き、宿をくまなくあたるしかありません。


周囲は明かりひとつない夜道。一体いつ頃宿にたどり着けるのか、何とも言えない嫌な心境です。唯一の救いは後部座席の子供たちが寝てくれること。彼らは不安な気持ちにさせたくありません。


夜道を登ったり降りたりしながら、それでも、なかなかMariposaにたどり着かないので、困った時の為に電池をセーブしていたカーナビを再起動、現在地を確認することにしました。これが非常に使いにくい安物で地図表示をするのに苦労しつつ、ようやく現在地を見てみると、なんとMariposaを既に通過したかの表示。ずっと走ってきた限りホテルなんて全く見えなかったはずなのに、これってどういうこと? もしかすると、どこかに曲がり道があったのでは等、いろいろな思いが頭を巡ります。140号を更にもっと進めばもっと大きな町はあり、そこにはいくらなんでも宿は見つかるはずとは思いつつ、恐らくここから1時間以上はかかる距離です。今まで、もうすぐMariposaに着くはずという事を励みに走ってただけに、通り過ぎたかもしれないと思ったこの時ばかりは、落胆しました。


唯一の救いは十分なガソリン。とにかく焦らず前に進むしかありません。暗い夜道を再び進みはじめると、小さな看板Starlight Innを発見。先ずは車で入ってみるものの、明かりも全くついておらず、非常に不気味な雰囲気なので、ここはパス。


それから再び車を走らせると、道路の右手に再び宿の看板、その名も”Muir Lodge”。助手席の妻がすかさず看板の下の”Vacancy”の一文字を発見し、藁をもつかむ気持ちで駐車場に車を止め、事務所に駆け込みます。中から、中国人のおやじさんが登場、こちらの状況を察したようで宿代をふっかけてきます。値段交渉をやる元気もなければ、他の選択肢もない以上、ここはやむなく飲むしかありません。まあ、さっき予約した2部屋分よりは安いので、Muir Lodgeに決め、部屋に転がりこみました。部屋は決してきれいとはいえませんが、とにかく普通に寝れるベッドがあっただけで十分な心境でした。無事に11時過ぎにはベッドに入ることができました。


後で分かったことですが、僕らが滑り込んだMuir LodgeはMidpineという小さな町にあり、そこはMariposaの手前。つまり、途中でMariposaを通り過ぎたと思ったのは、勝手な勘違いだったことが分かりました。また、最後まで辿り着く事ができなかった宿は、てっきりYosemite View Lodge同様El Portalだと思っていましたが、Mariposaのホテルだったとのオチ。カーナビの住所入力を間違えたことが原因で、道の真ん中が目的地として表示されてしまったようです。


後から振り返ると、未然に防げたミスや他の対応策はたくさん出てくるものですが、疲れや動揺が重なると、間違ったディシジョンをしてしまうことを痛感しました。やはり、旅をする上では、文明の利器に頼らない形で事前準備をする重要性も学んだ気がします。


ちなみに以下がMuir Lodge。翌朝快調に散歩をおえたばかりのおやじさん。どうも奥様は日本人らしいです。7月3日(金)の夜ばかりは、Muir Lodgeがラスベガスのどこのホテルよりも素晴らしく思えました。


ラスベガスレポート



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