さて本日は昨日の予告通り、ハイ代表のカバンの中身です。
彼女は毎回20キロ近くはあると思われるトランクや真っ黒で大きなショルダーを抱えてレッスンに入ってきます。どこにそんなパワーがあるのかとビックリしますが・・・
そんな彼女のレッスンの七つ道具ならぬ、10のモデルを育てるアイテムをご紹介しまうま。
(必ずしも10ではないっす。)
まずは最近はどこのモデル講師も持って使ってるi-Pod。
難点があるとすれば、レッスンのシーンに合わせて毎回曲チェンジに戻ってこないといけないんだわさ、これ。
一世代前のi-Podには、エアーチューンってのがあって、離れたところからPodを操作できたんんだけどね・・・。
エルグのモデルレッスンでは複数の講師が毎回入ります。
講師ごとにモデルをグループ分けして教えていくんですが、それぞれの講師のレッスン内容によって『その曲じゃないんだわ・・・(-_-;)』ってことも多々。
なので、この遠隔操作ができるようになると、とってもたすかるんだけどなぁ~
ハイさんはバックアップ用のCDも毎回数枚準備してます。
i-Podのバッテリー切れや、レッスン環境によってはCDしか使えない所もあるからです。
さて、エルグのレッスンは大きく分けて、ポーズレッスンとウォーキングレッスンに分かれます。
細かく分けると、ブライダルレッスンやオーディション強化レッスン、ムービーチェック、和装など色々とあるんだけど、この日のハイさんのカバンのトップバッターで出てきたのは、ポージングファイル!
これ↓、雑誌やカタログのスクラップブック形式でファイリングしてあるんだけど、彼女が普段からいろんな雑誌を見て、『これ使える、これイイやん』って感じで最新のトレンドとアップデートされた情報をベースにしてモデル達にポーズを教える時に使ってます。
もちろん、メンズもありまする。
この場合だど、カジュアルスーツ系のポーズかな・・・。
さらに、各モデル事務所所属のプロモデル達のプロフィールカードもキッチリそろえています。
これは、エルグが取引する多数のモデル事務所のプロモデル達を常にストックすることで、エルグ自体がモデルをキャスティングしたり、クライアントからお仕事を受ける時に役立つだけでなく、エルグのレッスンモデルにも多角的に幅広く、一方向にモデルのテイストが偏らないようにレッスンできるよう配慮しているのです。
↓これ、なんだかわかりますぅ??
多分モデル講師の中ではハイさんしか持ってない逸品!
セイコーデジタルメトロノームです。
ポーズレッスンで使います。
撮影のお仕事では、カメラマンがシャッターを押すピッチはプロモデルに対しては一定で、とても速いです。
ちょうどフラッシュのバッテリー充電が完了するのが4秒くらい。その4秒でモデルはポーズを次々と変えていきます。仕事によっては一回の撮影で30着以上撮影することもあるので、早いテンポでシャッターを切る必要があります。
そのため、エルグではこのようなピッチメーカーを使って、一定間隔でドンドンポーズを作り変えていくレッスンを行います。
続いてはムービーチェックの為のビデオカメラと、モニター!
最近なら、携帯やスマホでもムービーは撮れるけど、ズームしたり、大画面で確認するためにはやはりこの機材が必要。
結構重いんです、この子たち (@_@;)
そして・・・
パンプス。
いわゆるクラシカルパンプスです。
言葉で表現してもイメージしにくい子の為にモデル基本形のパンプスも用意。
ちなみに、モデルにとってパンプスの基本条件とは・・・・
1.黒のセミラスターのもの(あまりテカテカしていない素材)
2.ピンヒール10センチ以上(最初は7センチくらいからでもOK)
3.プラットフォームが高すぎないこと
4.土踏まずのソールが柔らかく折曲がること(ターンの時に必要)
5.ウエッジヒールはNG
てな感じっす by Ryuichi
そして、モデルの秘密兵器
通称『ひみつくん』
インソールの高めを履くことで、現場で用意されたヒールが極端に高い靴でもしっかりと歩けるようにレッスンします。
決して身長を高く見せるだけのものではごじゃりません。(笑)
Ryuichiも身長183センチですが、現役時代には使ってました。(^.^)/~~~
そして、いつ何どきクライアントからお仕事のオファーが入ってくるかわかりません。
なので、ハイさんのカバンには常に可動モデルのプロフィールシートがそろっています。
そして忘れてはいけないエルグのレッスンチケット・・・(^^ゞ
名前を書くようになっていて、どのモデルがどの講師のレッスンに参加して、どれ位成長しているかをモデル講師単位で時系列ごとに把握でき、そのモデルに合ったレッスン指導が可能となっておりまする。(・ω・)/
さて、実はこれだけじゃないんです。
ハイさんの真っ赤なBMのトランク
には、まだまだたくさんのレッスンに欠かせないアイテムが入っているのだ。
・ブライダルレッスンに欠かせないウエディングドレス5~6点ほど。
その他ベールやブーケも!
・そして和装レッスンのための白打ち掛けと色打ちかけが各1点、留袖や小紋など4点も!!。
こうして改めて整理してみると、すっごい荷物になりますが、これらを毎回レッスンに用意してはります。(@_@;)
解っていることですが、今更ながらつくづく思います・・・。
この人本気でモデルを育てようとしてます!!
よく他のモデルスクールやモデル講師に聞かれる言葉に・・・
『モデルを育てることが楽しいの~』とか、『レッスンが楽しいのぉ~』なんてブログにしているモデル講師がいますが、何て無責任な言葉なんでしょ~!って感じです。( ̄ー ̄;
Ryuichiはレッスンが楽しいなんて思ったことは一度もないです。
(あ、ここからちょっとマジ話)
私見ですが、こういうモデル講師の多くは、現役を引退しているためにモデルの子達と混じって自分がモデル気分を“懐かしんで楽しんでいるだけ”のような気がします。
Ryuichiは、レッスンは叫び倒しだし、体力を使うし、全然楽しいって感じじゃないです。
でもそのエネルギーを使って全力で育てたモデルがステージに上がって活躍する姿を見るのはとても充実しています。
いくら技術があっても『はい、アップして~っ♪』って叫んでるだけじゃダメんです。 現場に行ってドレスさばきが分からないとか、ポーズのバリエーションが少ないなんてならないように、しっかりとした育成環境を作ってやることもモデル講師の役目。
エルグはモデル育成からモデルのお仕事の紹介・オーディション同行・現場派遣・次の仕事に繋げるためのダメ出しレッスンまで一貫してモデル育成事業を行っています。
なので、モデル事務所単体とかスクール単体とかのところとは、それに携わるスタッフの感覚も私達とは少し違うのかも知れません。
エルグモデルSANAが出たこのステージ
で、一緒に現場の撮影に行ったハイさんは、ステージに立つSANAを見て、横に座ってた僕に 『なんか涙でそうになったわ・・・~』 ってポツンとつぶやきました。
後日のレッスンでSANAに指導するハイさんの模様はこちら→[YouTube 2:20あたり]
こうして客観的にみると、エルグでハイさんに育てられたモデルは幸せだね~♪
だってレッスンがお休みの時まで、その子を気にかけてレッスン場に足を運んでるんだもん、彼女・・・。
[新吾のブログ]
http://ameblo.jp/free-0208/entry-10970632582.html
Ryuichi