BWV 535は、オルガンのために書かれた
「前奏曲とフーガ 変ロ長調」
バッハが1708年から1717年にかけて
ドイツのワイマールで
宮廷オルガニストを務めていた時に作曲した
前奏曲集に含まれている作品です
前奏曲
生き生きとした喜びに満ちています
右手のアルペジオのパターンに続き
左手の安定したベースラインが響きます。
音楽は様々な旋律や和声のアイデアを経て発展し
バッハのコントラプンタル(対位法)の技術や
オルガンの複雑なテクスチャーが美しく響き渡ります
フーガ
シンプルでありながら人を魅了する主題に基づいています。
主題は1声で導入、他の声部がコントラプンタルの方法で模倣し
様々な声部の組み合わせを模索し
様々な旋律変換で主題を発展させ
豊かで複雑な音のタペストリーを織り上げる
フーガはクライマックス部分へと発展し
満足のいく解決で集結します
バッハの対位法の熟達と
前奏曲とフーガの構造の制約の中で
魅力的な音楽を創り出す能力を
示していると言えるでしょう
夏服のエゾリス
タロちゃん
