時を刻んで、老いゆくたびに少しずつ汚れていくんだと思っていた。
真っ白なキャンパスを色とりどりの色で彩り、最後には黒くなっていくのだと。
現実はそんな表面的で単純な話じゃなくて、
汚れるっていうよりは、傷が増えていくんだろうね。
傷ついたことで狂暴になって今度は周りを傷つける人もいれば、
疑心暗鬼になって人を信じられなくなってしまう人、
気付かれまいと抱え込む人、耐えきれなくて投げ出す人、
強くなる為の糧にできる人もいる。
それぞれがどんな風に傷を受け止め反応しようとも、
人を人たらしめる所以は、そこにあるのかも。
そんな脆くも強い人間が愛おしくて、
全ての人の傷が一刻も早く癒されたらいいのにと、心から願う。
わたしなんかの想像の範疇を軽々と乗り越える仕方で、
心の底から悪を愛する人がいることも、頭ではわかってるんだけれどね。(幸い、未だ出会ったことはない、と信じたい。)