何度か、所謂「脱皮」をしたことがある。

脱皮をしたあとは
それより前の出来事を覚えていない。

文字通り覚えてないことが殆どだけど、
記憶としては覚えていても
それがまるで誰か別の人の記憶であるかのように
実感も現実味もない「記憶」になってしまっている。

檻で囲まれた逃げ道のない現実から脱獄するための
手段だったんだとおもう…


狼のことがね、ずっと嫌いだった。

ずるくて、氷のように冷たくて、いつも人を傷つけて。


狼がいてくれたから今のわたしがいる。

今はそうおもうんだ。

少なくとも危険を感じない今は、

人を傷つけて害を及ぼすような凶暴さは静まっているから…


汚くたって、嫌われたって、

狼は狼なりに生きてきた。

狼がずるいのは狼の所為じゃなくて

何が何でも強くならなくっちゃ、

現実に立ち向かえないからだったんだよね。

そして弱い兎が動けないとき、

狼はそこにいて、やり方はどうあれ 結果的に

兎にない部分を補ってきたんじゃないかって。

そうおもったら、ちょっと狼のことが好きになったかもっ


今まで貴方の気持ちには目もくれず、
態度だけで毛嫌いしてきて、ゴメンね。

貴方がいたから今のわたしがいるんだよね。

いつも守ってくれて、ありがとう。





最近は脱皮しなくてもよくなって…
嬉しいんだ。

此処にきてやっと始まれたような、そんな気がして。


兎にも狼にも欠点があるけど
どっちもひっくるめて受け入れて、
愛して生きていこうとおもう。

ayaayaayaayaaya