現在まだ公開されているので、映画館でも人がまだいました。
主人公すずめが、全国にある扉を閉じ師の男性となりゆきでまわる物語です。
これね笑
ぶっちゃけ最初から最後まで全部想像できたし予想外はありませんでした。
ただ、面白かった理由として、すずめがこの閉じ師の男性をすきになるんだけど
そのときのシーンで私は号泣しました。
というのも扉からは古からずーーっとおさめられていた、いわゆる災いみたいなものが
開くと出てきてしまいます。
それが出てきて人の手に負えなくなると、災害を起こすんですね。映画内では地震でした。
これを開かないように、開いたら閉じる役割が閉じ師です。
で、この扉が開かないように見張ってるというかおさえてるのが石なんですけど特別な。
それをすずめが知らずに抜いてしまうんですよ。
でも、その石って要はなんでもいんですよねw
人間でもいいんですよ。
でも、そうなればもう人ではないわけであって。ただ災いを抑える存在なだけ。
これ、その閉じ師の人がそうなってしまうシーンがあるんだけど、
そこまでにすずめはいろんな人に助けてもらってきます。
で、要石だ。思い出したw
要石を抜くと扉が開いて暴走するんで、必ず必要なんです。
それでずずめが抜いた要石は猫の姿をしてるんですが、
この猫が、その閉じ師の男性に役割を移しちゃうんです。
だから、地震を起こしたくなければ、人が死ぬのが嫌なら、その要石になった彼を
災いにぶっさして封印するしかなくなるシーンがあるんですけど。
結局成り行きでさすしかなくなったんだけども、
扉というのは、こちらから入ることはできません。
扉の向こうはたぶん常夜とかいてとこよ。常世でも変換でるけど
夜なので扉の中って。
そこは死者の世界といわれ、生きている人間は行くことはできません。
そこに彼はいるわけです。
で、助けに行く、っていくんだけど…このとき、すずめがその要石になった彼を
抜こうとするんです。そうしたら猫に、要石は抜いたらだめ。って言われるの。
でも、彼女は構わず抜こうとします。そのときのセリフが
じゃあ私が(要石に)なるよ!!
彼のいない世界が怖い!!!!
って言うんです…
私はここで号泣しました。女性ならわかると思いますが。気持ちが。
このシーン、別に
じゃあ私がなるよ!!あなたが好きだから!!!
って言ってもいいんですよ。あなたのいない〜ってのは、これ、人を好きになったときのセリフだから。
これが、あなたのいない世界が怖い…これシナリオ書いた人が監督本人なら
だいぶ女心わかってますねw
怖くなりますよね。だれかをものすごく愛すると。好きになると。
死にたくないですよね。生きていたいですよね。
これをさらっと書いてきたところにびっくりしたのもあるけど、
これはほんとに、女、のセリフなんですね。あなたのいない世界が怖い。ってのは。
そんなところにあなたがいくくらいなら、私がいくよ!!!っていう。
どれほどその世界が恐ろしいかをわかってるから。
そしたら彼が反応するんだけども、最初はもういいと思ってたんだけど、
彼もすずめが好きだったのでこうなっても、もういいと要石になるときおもったんですよ。
でも、本当は怖い。死ぬのは怖い。1人は嫌だ。生きていたい!!
ってモノローグが入るんです。そこですずめが迎えに来ました。
この、彼のセリフもすごく人間の業的なものを感じたよなあ。
結局、人間って自分勝手だよねw
だって、要石の猫は?って思うじゃん?
最初から神様だったのか、そこらへんの猫を要石にしたのかはちょっとわかんないけど。
有無をいわず、神様でもなくても、やりたくてもやりたくなくても、
その役割をしなきゃいけないんですよ神様って。
神様って元は人間の部類もいたはずなんですよね。
だからそうなら、その猫もやりたくない、って思ってもおかしくないじゃん。
だから、神様とて気まぐれな人やら動物もいるし。って思うと
人間はそれを表現できるのは自由なわけだから…
世界ってやっぱ平等じゃないなと感じたよね。
ダイジンはすずめのおうちの子にはなれなかった。
だから、すずめの手で、元に戻して。
これがその要石だった猫の最後のセリフです。
初めてその猫がすずめに会ったとき、すずめはうちの子になる?っていうんですよ。
で、すずめは3月11日にお母さんを津波で亡くしており、
おばさんに、うちの子になろう。っていわれるシーンがあるんですね。
だからその対比になってるんだろうけど、切なかったですね。
もしかするとやはり、猫は猫としてただ生きる人生もあるとわかってたセリフかと。
仮に神様だとしても。
で、常夜で小さなすずめが迷子になっているんですよ、最初。
おかあさーーんって。で、迎えに来た人が…おかあさん…?
かと思いきや、自分だったわけですね。
お姉ちゃん誰?っていう過去のすずめは、要は自分を見失ってるんですよ。
お母さんが死んだわけない…違う…ひとりじゃない…違う…みたいな。
で、未来のすずめは言います。
今はどんなに辛くても、必ず朝がくる(常夜は常に夜なので)
私は、あなたのあした。
って。幼いすずめはわかりませんが、扉から現世に出ていきます。
それを見送り、未来のすずめは、扉の鍵を締めます。
行ってきます。
と言って。ここでおおまかな映画の内容は終わりです。
この映画のタイトルって、すずめの戸締まり、ですよね。
そのとおりでした笑
彼女は自分の災いというか、トラウマと言うか、傷というか、
見失った自分を見つけて送り出すわけです。
そして、その扉の鍵をかける。もう、出てこないように。
これはなので、おおまかにいうとすずめがすずめの戸締まりをする、
自分で自分の戸締まりをする物語なわけだと思いました。
うん。タイトルのまま笑
すずめが戸締まり、じゃないからね。
すずめの戸締まり、だものねw
だからなんら無理なく最初から最後まで予想どおりだけど
走ったり動きがダイナミックなシーンが多いため、見てられました。
余計なこと考えず。
一緒に見た浮気相手は、椅子があんなに脚強いわけないけどね。
って言っててそれはそのとおりでした爆笑