私は、留学先であったマールブルクという街を

とても気に入っている。

 

田舎過ぎず、都会過ぎないところが

住むにはとても心地よかったからである。

 

そして、第二次世界大戦での爆撃を受けなかった街であるため

対戦以前からの建造物が今もそのまま残っているという、

歴史ある街並みが当たり前の日常。良い。

THE ドイツって感じの街に住みたいなら、マールブルクはおすすめである。

 

 

木組みの家なだけあって、建物はかなり歪んでいるが

地震がないドイツではそれでもOKみたいだった。

 

 

 

さて、私が住んでいた寮はHauptbahnhof(中央駅)から

バスで25分くらいのところにあるWG。

中はこんなかんじ。

 

 

もっとボロで暗い寮を想像していたため、

白を基調とした広々とした部屋にテンションが上がった。

 

 

最上階だったため三角屋根に沿った

屋根裏部屋みたいなお部屋。

4階(日本では5階に当たる)までエレベーターなどないので

毎日階段をひたすら上り下りする生活。

 

つらいと思うが、つらかったのは到着したときと帰るときに

スーツケースを上げ下げしたときくらいだった。

 

どうやらマールブルクのAltstadt(旧市街)の

石畳の坂や階段で、毎日鍛えられていたようだ。

 

 

 

そう、山の上のお城を中心に広がる旧市街には坂が多い。

というより、もはや坂しかない。

 

しかしこのものすごい坂と階段を上った先には

素晴らしい眺めが待っている。

 

これが日常だなんて。

 

晴れの日も、雨の日も、雪の日も、

緑豊かな季節も、紅葉の季節も、

 

登る度、景色が変わってとても素敵な気持ちになれた。

 

↓こちらは一番気に入っている雪景色のマールブルク。

 

まるで絵本の中の世界みたい。

 

 

スーパーも飲食店もそれなりにあって生活には困らない一方、

ラーン川沿いには芝生が広がっていてゆったりとした時間が流れている。

 

 

そんな街で暮らしていたからか、

日本ではせかせかと何かに追われるように毎日を過ごしていた私が

ゆったり一日一日をかみしめながら過ごすことができた。

 

最近また日本に慣れてせかせかして

ただ毎日のタスクをこなしているだけになってしまいそうになるが、

そんな時にふとマールブルクのことを思い出すと

今自分にとって一番大事なのは何なのか立ち止まって考えることができる。

 

これもまたマールブルクに留学してよかったと思えることの一つである。

 

 

次は寮とそこでの生活について書こうと思う。

きれいで素敵な家!!と思っていたのもつかの間、

様々な困難に見舞われたのだ(笑)

 

それではTschues!