半年以上切っていなかった髪を切りに行く。
ロンゲでワイルドな感じになりたかったのだが、似合う、似合わないには個人差がある。
へっぽこは間違いなく後者だった。。
なので、うっとおしい髪をスッキリとさせたい一心で美容院に向かう。

いざ、椅子に座って、

「どうしますか?」

と聞かれて初めて、「短く切る」という以外、何も考えていなかった事に気づく。

迷っていると店員さんにヘアカタログを差し出されたので、ペラペラと捲り「こんな感じで」と、ちょっとパンクっぽいワイルドな髪型を指差す。

「こちらパーマをかけているんですが、どうなさいますか?」

と、美容師さんに聞かれ、パーマと云うものに一瞬、躊躇したが、いつもと同じじゃつまらないし、写真のようになるならやってもいいかな… と思い、お願いする。

初めてのパーマ体験。

髪を捻られ、異常に頭を熱せら、次々と薬品を頭にかけられては延々待たされ、その繰り返し…

「こんな面倒ならやめときゃよかったな…」

と思いつつも、ヘアカタログの写真を横目に、我慢する。


入店して2時間半くらいたった頃だろうか。
ようやく、「終わりましたので頭を流しますね」と声をかけられる。

頭を流してもらってスッキリし、席に戻る。と…
「!!?」
そこには今まで見た事のない自分の姿が鏡に映っている。。
もの凄くグリグリになっている……

へっぽこが不服そうな顔をしていたのか、
ドライヤーで髪を乾かしながら「乾くと結構真っすぐになりますよ」と説明され、一安心する…
が、乾けど乾けどほとんど変化がない。。

続けて、ワックスをベタベタにつけながら、
「シャンプーするとすぐにパーマ落ちちゃいそうな髪質ですね~」
とフォローともとれる一言。。
ワックスで髪のカールを押さえつけるような、次第に荒くなる、その手付きに美容師の焦りを感じるも、「失敗ですか?」とは聞くに聞けない…

何しろパーマが初めてなので、これが成功なのか、失敗なのかすら分からない…

しかし、間違いないのは写真とはほど遠い仕上がりである事。。。
お世辞にもカッコいいとは言えない髪型。。
ほとんどヤンキーのようなヘアスタイルになっている。。

おそらく美容師の脳裏にも「失敗」の2文字が浮かんでいた筈だ。

最後に店を出るとき「1週間以内なら無料で直せますので…」と敗北を認めるような告知をされる。
よっぽど不服そうな顔をしていたのか、美容師さんが後ろめたかったのか…その真意は定かではないが…
しかしこの為に3時間近くも我慢した事と、見ようによってはワイルドに見えなくも無いので、少しこのまま様子を見てみよう、と思う。
意外と簡単に落ちるかもしれないし。落ちると格好良くなるかもしれないし。

とりあえず家に帰って、速攻で3回ほど頭を洗う。
今の所は変化はない…