今日、遅ればせながら「ミリオンダラーベイビー」を見させて頂きました。
あなたはかねてから何度も立ち向かっている、「善」と「悪」というテーマに、今回も果敢に立ち向かっていましたね。そしてこの映画を通じてもまた、そこに答えを見出そうとするのではなく、あえて観客に疑問を投げかけたままにしていましたね。そんなあなた自身の正直で真摯な姿勢が感じられ、多いに共感する事ができました。何が正しくて、何が悪であるかなんて事を、人間である以上、明確に分ける事もできないし、それは仕方の無い事であり、そんな事よりも、どう生きるか、そしてどう死んでいくのか、それが大切なんじゃないか?という人間にとっての根本的なことを考えさせられました。
そんな難しいテーマを、あなたと、ヒラリースワンクさんと、モーガンフリーマンさんの、3人それぞれの立場と絆によって見事に描かれていました。構成のバランスなどを考えると、少々荒削りな感じがありましたが、それ以上にあなたのこの映画へのエネルギッシュな想いで一気に魅せられました。
また、見事だったのが、ヒラリーさんです。あの肉体と、身のこなしは、相当ボクシングのトレーニングをされたものと見受けます。見終わって思うと、ヒラリーさんのボクサーとしての説得力がないと、この映画の終盤の説得力も致命的になってしまったのでは?と思いました。その、何気に一番肝心なボクサーとしてのヒラリーさんが、あれだけ迫力のある姿が観客の脳裏に焼き付けれたことが、この映画の成功している一点であることは間違いないと思われます。
長々と書き津綴りましたが、これからももっともっと作品をつくって下さい。映画陣は生涯現役です。
敬具
