小型船舶免許を取ると、エンジン付きのボートやヨット、水上バイクなどを海で操縦できるようになります。ただしここで気をつけておきたいのは、ボート用の免許と水上バイクの免許は別々であるということです。ですからボートの免許で水上バイクに乗ることはできず、水上バイクの免許でボートを操縦することももちろんできません。では具体的に、どのような小型船舶免許があるのでしょうか。まず1級免許というのがあり、これを取得すると外洋と呼ばれる沖合でボートに乗れるし、釣りをすることもできます。それから2級免許、こちらは1級よりももう少し岸に近い、沿岸と呼ばれる海域でボートや釣りを楽しめます。そして水上バイク免許、特殊小型免許とも呼ばれています。この免許を取ると、岸に近い海域で水上バイクに乗ることができます。また海でボートに乗るためのものではありませんが、湖でバス釣りをする時専用の小型船舶免許もあります。これを湖川小出力限定免許と呼んでいます。そしてこの場合も、ボートや水上バイクの免許での代用はできないので気を付けましょう。いずれの免許も、国家試験を受けて合格すれば取得できます。試験は身体検査と学科、そして実技に分かれています。学科試験は自分で勉強することもできますが、実技試験は実際にボートや水上バイクを操縦するため、スクールで講習を受けることをお勧めします。それから国道交通省の登録小型船舶教習所で受講すると、修了試験が国家試験の代わりになり、これに合格することで免許を取得できます。