東京銀座のミラボウ画廊で若い友人藤井哲子さんの展覧会が開かれた。昨年秋の近代美術協会展でミラボウ画廊企画賞をもらった方の二人展だった。

 

藤井さんは音楽が専門で活躍していたが、やがて絵画も描くようになり、毎年近代美術協会展に出品して、これまでに何回も受賞している。今回はそのもっとも新しい賞というわけになる。

 

画廊は歌舞伎座の裏という東京のど真ん中に位置しているが、スペースの関係か、あまり大きくない作品で展示が構成されていた。写真ではあるが、藤井さんの絵画の世界の一端を味わってもらえたらと思う。

 

画廊主の紹介文には「その感性が画面の中に塗り込められ、鑑賞者を真実と幻想の世界に誘い込もうとする。そこには心地よい風があり音楽が奏でられる体感アートでもある。」と書かれていた。

 

画廊の展覧会はもう終了しているが、今年の近代美術協会展は9月18日から26日まで上野の東京都美術館で開催される。出品作の大半が100号という大作で大変見ごたえのある展覧会なので、興味のある方はどうぞ。

 

なお藤井さんは奈良市在住だが、奈良の歴史や文化を極めるために奈良検定(奈良まほろばソムリエ検定)にも挑戦し、今は合格者(ソムリエ)としても活躍している。見学会や講演会やテレビ出演や新聞記事の執筆など、音楽や絵画と融合した多彩な活動で今後もますます注目されていくことと思われる。

 

 藤井哲子さんのブログ