このブログを運営しているAmebaはいろいろと親切で、最近は固定記事をしきりに勧めてくれる。ブログのトップ(表紙)に特定の記事(文章)を5つまで常においてくれるサービスで、読者がアクセスしやすくなる利点がある。

 

最初に勧めてくれたのは「會津八一歌碑一覧」だった。新潟・奈良を中心に各地に建てられている會津八一の歌碑を訪ねて紹介した文章で、確かに毎週どこかの歌碑が読まれていることがブログ運営局の分析でわかった。

 

しかし、いろいろと考えて次の5つの文章を固定記事とすることにした。

  

 會津八一歌碑一覧

 旅に出て

 旅に出て 2

 旅に出て 3

 旅に出て 4

 

私のブログは、最初はホームページ「ちょっと長めのエッセイの森」というのから出発した。ところがサーバーだったJCOMがサービスをやめてしまったので、やむなく手間のかからないYahooのブログとして再出発することにした。新しい文章の他にホームページに掲載した文章を出来るだけ載せるようにした。

 

ところが今度はYahooが突然ブログのサービスをやめることになり、やむなくこのAmebaのブログにお世話になることになったという経緯がある。ブログにはあまりみかけない長い文章の記事があるのはこうした事情からである。

 

私としてはいろいろと調べて関係地にも足を運んで書いた文章には思い出や愛着があり、忘れ去られて過去に埋もれてしまうのは残念な思いが捨て去れなかった。そこで考えたのがブログで本のようなものを作ることだった。その結果テーマや長短さまざまな文章を組合わせて『旅に出て』というタイトルの本が4冊出来た。収録した文章それぞれに簡単な説明をつけ、クリックすればすぐに読めるという訳である。『會津八一歌碑一覧』を置いたのもやはり読む人に便利と思ったからである。

 

筆者のおすすめは、會津八一に関しては「山鳩の声」「わたつみの」、中国の敦煌に関連して「ウォーナー伝説をめぐって」「陽関に立つ」、柳田國男に関連して「ナニャドヤラ」「椎葉村と柳田國男」、山口県青海島で出会った「くじら墓」と金子みすゞのこと、越中おわらの「風の盆」、ヨーロッパのアルプスで九死に一生を得たが、小田原で関東大震災により家族全員が犠牲となった植物研究家のこと「なだれ」、究極の清貧を実践したフランチェスコの「石の街アッシジ」、大聖堂とキャパの写真が戦争を永遠に伝える「シャルトルにて」、永井荷風が26年間住んだ麻布の台地に建っていた「偏奇館のことなど」、わだつみ像をめぐる「未来を信じ」、戦地で倒れた青年の「日本が見えない」などなど。

 

ブログの運営局は、ブログをみる人はパソコンよりもスマホの方が多いと教えてくれる。私はパソコンでブログをみて、自分のブログもパソコンで作るが、今はスマホ全盛の時代になったのだろう。今度の、ブログのトップ(表紙)に写真を飾り、固定記事を置くサービスは有料だがスマホだけである。私としてはパソコンでもできればと思うのだが。

 

 

 

 

(写真は庭に咲くアマドコロとオダマキ)