翌日 彰が出勤し身だしなみを整え、ミーティング前に携帯を覗いたが、レナから着信もメールさえ届いていなかった。
そんな彰の後ろ姿に気付いた、あの男が近付く。
「様子が変だと思ってるんだろ?」
『え…………?』
「レナちゃん」
―どわッ!ひ…、柊

なんだ
急に―『レナ? レナは普段と変わらないですよ。それより見込み客と連絡つかないんデスよ。』
― うぉー
仕事嫌いな俺が見込み集客なんて大嘘ッ!どうしたんだー俺
―(意地張っちゃったぜ!)
『……………………。』
柊はゆっくり袖を直しながら、黙る彰に語りかける…………。
「お前の姫様は、
内に溜めるタイプだから、しっかり繋いでおかないと、手の届かない場所まで流されるぞ」
『まさか。レナに限って。』
「あんな一途に想ってくれる子は なかなかいないから、大事にしろよ」
― ど…………。どーした
今日の柊っ
まるで別人じゃねーか
―(頭…、打ったのかな?)
(だいぶキャラが違うぞ)
(まさかの
柊失恋
)―アイツも苦労してんだな…………。ってか。
プロなんだな柊………。
会話しなくても解るのか―
彰が声をかけようとした時には柊の姿は無かった。
(やべぇ、悔しいけど、今のカッコイイ
メモしとこう!)― そーいえば、レナが俺に一途なんて、いま知った―
(柊って、本当はスゲーいいヤツなのかも…………。)
― レナ…………。―
』
」