2番テーブルでヘルプについていた彰は、先輩ホストを盛り上げる為、シャンパンを浴びるほど飲んでいた。



代表の拓哉に呼ばれ柊の席に着いて欲しいと言われた瞬間、酔いが醒めた



  『俺がですか?』



―うわっ!眉毛、酔いさましよった!表情プンプンしとるで………。

めっちゃ嫌や(笑)

柊と眉毛めんどくさ!―



「あかんの?仕事やで」



―おッ!俺、いまのセリフ格好エエんちゃう?―



「彰、17番テーブルだから。仕事だから文句言わんといて。」



   『………』



―そして、俺は立ち去る!

っかぁ~♪格好エエ♪

葵に男の仕事姿みせてやりたいくらいやわ―



拓哉は流し目で、彰へ指示をし、立ち去るが、鏡越しで確認すると、彰は代表の後ろ姿は見ていなかった………。



―眉毛、見とらんし!―



(マジかよ、柊のヘルプなんかしたら、また王子様は俺を殴るんだろ)



 解せない指示を受け、
1日のやる気も削がれた気分の彰は、17番テーブルへ急いだ。



『失礼します!彰です』



「彰、2番テーブルにいたのに悪いな。」



 柊は彰を優しく労う



―なんだ?シャチホコ…、今日は気持ち悪いくらいに優しいじゃねーか。

だけど俺は王子様の仮面の裏を知ってるんだ。

この女達もきっと甘いマスクで騙されてんだ―



 会釈した身体を起こし
柊の席につく女性に目を向けた彰は、一瞬 心臓がドキッ!とする自分に困惑した。



 『あ…、れ?君は…』



「ああ、紹介するよ。」



「咲の友人レナちゃん」



「彰君、昨日はレナちゃんに着いていたから、覚えてるわよね?彼女のこと。今夜は一緒に飲みましょうね♪」



  上機嫌の咲が笑う



―楽しい夜が始まりそうだわ。彰のことも、まず信用させないと―



  レナは何も言わず
頬を赤くしたまま彰に会えた喜びを噛み締めていた………。



(レナちゃん………。)