彰と初めて会った次の日レナはカーテンの隙間から入り込む太陽の光で目が覚めた。



 『ん…、もう朝?』



目覚めたが昨夜の出来事が、頭から離れず布団の中で彰との会話を思い出す。



「レナちゃん、今までよく頑張ったね!俺がレナちゃんの立場なら、自暴自棄おこしてたよ。尊敬する。」



   ―尊敬する―



レナはドキドキしていた



(今まで自分のツラい過去を話し、真面目に聞いてくれた人なんて居なかった………。)



「レナちゃんは、しっかりしているから大丈夫。お婆ちゃんがせっかく大切に育ててくれたんだから、

これから恩返しで、まっすぐ歩まなきゃね!って、トラックに乗っけてもらって、上京してきた俺が言うのもナンだけど(笑)」



帰り際には店の外まで送ってくれて、握手してくれた。



(お婆ちゃん以外の手)



お婆ちゃんの魂が空へ旅立ってしまったあと、



まるで人形のようだった



この物体はなんだろう?



役目を終えたら誰もが知らない場所へ旅立つの?



お婆ちゃん、一体どこへ還ったのだろう?



そんなことばかり考えて過ごしていたレナは彰の温かい手によって引き戻された気分だった。



 ―彰さんに会いたい―



レナは祖母が遺してくれた「冒険のお金」を数えてみた。



 50万円も入っていた



―いつか時を迎えたら、自分が冒険したいことに使いなさい、レナが価値あると思うことにね―



遺言書にはそう綴られていた。



  なんだか胸が痛む

「お婆ちゃんはホストクラブの為に用立てた訳じゃないのに、レナは彰さんに会いたい………。」



  すごく会いたい
 もう一度だけ会ったら
ちゃんと歩めそうな気がするから………。