黙っていたい場所がある
 そこはタクシーの中


 ぼんやり窓越しに映る
 建物の景色とか装飾品

通り過ぎる人々を静かに眺めていたい。

 だけどいつも叶わない

    そらのブログ-ファイル0024.gif


 「おつかれですか?」

 『え?、いいえ』

 「会社員ですか?」

ぼんやり過ごしている姿が、暇そうに見えてしまうようだ。

 〈静かにしてよ!〉

ギィッ!(;`皿´)←こんな顔をバックミラーで見られたくもないソラ。

 「僕ね1年前までは
一応公務員してました」

運転手様の話をまとめると、公務員で定年退職し退職金は2000万以上頂いたが、働けるうちはと思い深夜タクシーで稼いでるとの事。

(公務員といえば、未だ就職希望ランキング上位だったっけ…。)

『定年まで勤めるのは長いようで、あっという間でしょうね!』

「いや~!ホントそう」

「26年って、数字は長いけど早いもんさ。カミさんは、俺が家に居ると食費と光熱費がかかるって、怒るんですよ(笑)」


『働くのが性に合ってるって、見抜かれてるんですよ』

「そう。僕ね定年迎えたあと、もう誰からも必要とされてない気がしちゃって。ばったりお客さんに会っても、相手の態度が違うんだよね、僕が勝手にそう感じただけかも知れないけど。」

「妻は口は悪いけど、優しくてね。タクシーの仕事、あと何年かしか出来ないけど、妻とゆっくり出掛けたいんだ、今更気持ち悪いって、言われそうだけどね。」

『絶対に喜びますよ!』

「そう?色々と迷惑かけたからね、タクシーの仕事があって良かった」


元公務員がタクシーのお仕事、現代なら「何もしていない」ほうが『お宅は大丈夫?』と余計な心配をされてしまう時代。


人気ランキング上位の公務員の退職金25年後は半額になるのでしょうか。

滅多に乗らないタクシーですが、乗れば人情味あふれる車内なのでした♪