その時は突然訪れた。
ムウが目を開けた。
一斉に皆んながムウを覗き込んだ。
ここは演出的にも G君の出番だろう。
プロデューサーが目配せで G君に合図をおくる。
アナウンサーは待機して第一声を考えいる。
さぁ、 G君宜しく。
G君の叫び声とくちゃくちゃな涙に濡れた顔が全国に映し出された。
ムウはキョトンとしていた。
ムウ、ムウと G君が叫ぶ。
さあ、ムウの第一声が待たれる。
さあ、ムウよG君と涙の対面だ。
しかし、ムウの口からは意外な言葉が・・・
おっさん、誰や。
めっちゃうるさいねんけどな。
それに息くさいぞ
あっち行けボケが!
馴れ馴れしいねん、ほんまに💢
全国のデレビの前の視聴者はズッコケた。
もちろんスポンサーも大ゴケした。
erabooローカルテレビには茶番だ、騙されたとクレームが殺到した。
1番ズッコケタのはここにいるプロデューサー、アナウンサー、クルー、そして G君。
それでもここは視聴者にかまさなければいけないので、G君は冷静さを装いムウの肉球を握った。
ムウは毒吐いた。
ボケ、おっさん馴れ馴れしく肉球に触んな。
どっか行け、ボケが。
もう無茶苦茶な展開に皆んな顔が青くなった。
視聴率も急降下。
スポンサーもカンカン。
プロデューサーも焦った。
打開策はあるのか。
そこへ助け舟を出したのが、獣医だった。
カメラに向かって冷静にこう言い放った。
ムウは恐怖が大き過ぎて記憶を消しているのです。
もう少ししたら、全てが思い出されてくるでしょう。
それまで待ちましょう。
プロデューサーはこの獣医の言葉をテロップで流した。
そして携帯電話にも緊急速報で流した。
効果が直ぐにでて、視聴者はerabooローカルテレビの前に帰 戻ってきた。
またまた、視聴率が舞い上がって行く。
スポンサーも安堵の表情である。
時間と共にムウは記憶を取り戻して行った。
G君・・・・
G君・・・・・
続く〜〜
eraboo&G君
比叡山延暦寺にて
皆様にはご心配ををおかけしましたが、元気に復活しました。
ボチボチやっていきますので、宜しくです〜