ムウの激愛、 G君に尽くすわ18

続きです


私達erabooローカルテレビは今必死に大根にしがみついている可愛い猫ちゃんを助けたい。




偽善も何も有りません。



このか細い命を救えるのか?

ただそれだけです。



と、erabooローカルアナウンサーがカメラ目線で実況中継している。




クルー1人が大袈裟に用水路に飛び込む。



ムウにしてみれば物凄い勢いの用水路だが、人間してみれば膝上くらいで大した事は無いのだ。




それでもテレビに携わる人間。



わざと腰まで浸かり、水の勢いに流されかけるよう演出をする。




テレビ前の視聴者からは、電話やメールがガンガン入ってくる。




ディレクターらしき男がサングラスの奥の目を細めてニヤリと笑った。

敏腕プロデューサー金好為雄

(作者eraboo特別出演)



この時間のテレビは俺が貰った。


数人のテレビクルーが流されたり溺れかけたりと、ディレクターの指示で上手く画像に写り込んでいる。



 カメラマン(主人公G君 臨時出演)




そして時たま大根にしがみつく猫の顔のアップ。



その頃 G君はと言うと・・・




続く



ムウです。


 G君は何してるんだ〜〜


ムウは、ムウは・・・・


ススイのスイススイのスイ〜〜


ムウはもう
ダメ〜〜
 G君タスケテー

大根ボートで
ススイのスイ〜〜