大好きな飼い主様へ

大好きだったのに





慌ただしく部屋の荷物が荒らされる


飼い主様が殺気立ってる



僕はオロオロするばかり



子供も泣き叫んでいる



一体なにが起ころうとしているのだろう



怒鳴り声や泣き叫ぶ声



僕は耳を塞いだ



やがて車に詰め込んだ荷物と共に飼い主様は走り出した



僕は部屋に置き去りにされた



でもその時は分からなかった



餌も水も沢山置いてある



だから僕は旅行に行ったのだろうと思った



でも餌も水も心細くなってきた



暗い部屋で帰ってくる飼い主様を待ちながら



やがて全て無くなった



僕も連れて行って下さい



お願いします



もう爪はたてません



僕を一緒に連れて行って下さい



お願いします



ちゃんとおしっこもしますから



僕を置き去りにしないで下さい



無限の時間が過ぎていく




僕の時間は限りが有る



やがて僕は固まった



やがて僕は目を閉じた



やがて僕は塵になった



やがて僕は消えた



やがて僕は飼い主の記憶から・・・・・消えた