みなさん、おはようございます〜

多肉です。



続きです。


残ったスタミナを上手く使っての最後の勝負だ。


ヨシズミがロープに飛んで、力也めがけてフライングシザース。


モロに食った力也はもんどりうってマットに叩きつけられた。


すかさずチョークスリーパーで力也の喉を締め上げて気絶寸前まで持っていく。


このままヨシズミの勝ちになるかと思えたが、プロレスラーはここからが強い。


やられたふりをして、相手を油断される。


反撃のチャンスを狙っている。


ヨシズミに目潰しを食らわし、怯んだところをオーソドックスな頭突きを10発ぐらいかます。


ヨシズミの額が割れて鮮血が飛び散る。


ムウは興奮していた。


鮮血がほとばしる男同士の戦い。


それも私の為に戦っている。


もう、冷静ではいられなくなった。


マットに駆け寄り、力也に声援を送る。


力也もその声援に応える。


ヨシズミもそれ以上にファイトする。


こんな力のこもった試合は滅多に見られない。


観客も大盛り上がり。

ヒートアップしていった。


しかしその時間もやがて終焉に向かっていった。


力也の放ったブレンバスターで後頭部を強打したヨシズミは意識朦朧になった。


立て続けにコーナーポストからのジャンピングキャッチドロップにトドメを刺され、腕十字固めでとうとうギブアップしてしまった。


歓声がやまないリングで、腕を高くあげて勝利をアピールする力也。


マットの中央で大の字になって起き上がれないヨシズミ。


力也はヨシズミに敬意を表す為に、握手はしない。


助け上げもしない。


それが俺たちの戦いだから。


ヨシズミも力也の気持ちを悟り、ゆっくりと立ち上がり、頭を下げた。


周りからは大きな拍手や喝采が沸き起こった。


力也の勝利でこの熱いファイトは終わった。


2人に喝采を浴びかせ

みんな満足して会場を後にした。


麗子の姿は巨漢と一緒にいつのまにか消えていた。


数日が経った


つづく


読んでくださいまして、ありがとうございます😊

ゴロゴロ