Forever ...David Bowie...
DAIGO(うぃっしゅ・ロッカー)さんと北川景子さんの入籍の本当におめでたいニュースが流れる中(これは本当におめでたいと思うし、ご両人のファンである自分も祝福したい)、英国から訃報が飛び込んできた。David Bowie died peacefully today surrounded by his family after a courageous 18 month battle with cancer.デヴィッド・ボウイは18か月のがんと勇敢に戦いのあと、今日家族に看取られ安らかな眠りについた。(意訳)心から哀悼の意を表します。80年代、日本で発生した洋楽ブーム。多くのアーティストの中にいたデヴィッドは1983年にアルバム・Let's Danceをリリースし爆発的に(デヴィッドとして)世界的にヒットした。そのアルバムの中でもModern Loveが私の一番のお気に入りだった。ブロンズヘアに、ブルーアイ、ダボダボのソフトスーツに身に纏ったデヴィッドに憧れた。ファッション全てを真似たもんだった。ただ、黒髪にデヴィッドのヘアスタイルは完全に合わなかった。ましてや西洋人とは骨格が違い過ぎた。本当にかっこいい、デヴィッド。一度観てほしい。David Bowie - Modern LoveこのModern Love、歌詞の意味を考えた時、8ビートの強いメロディラインとPVとの差に不思議な強いメッセージ性を感じる。だが、そのメッセージは未だ正しく解らない。I know when to go out僕は知ってるAnd when to stay inいつ引き揚げるか、いつ留まるかGet things done事を成し遂げる為にI catch a paper boy新聞配達の少年を捉まえてもBut things don't really change実際は何も変わらないI'm standing in the wind風に吹かれて立ちつくんでもBut I never wave bye-bye決してバイバイと手を振らないBut I try, I tryでも僕はやってみる。やったんだ。There's no sign of life生きるサインはないIt's just the power to charmただの誘惑だけだI'm lying in the rain雨の中横たわってもBut I never wave bye-bye決してバイバイと手を振らないBut I try, I tryでも僕はやってみる。やったんだ。Never gonna fall for決して恋には落ちないModern love - walks beside me現代人の愛は僕と並んで歩きModern love - walks on byその愛は一緒に歩いてくるModern love - gets me to the church on timeその愛は時間通りに教会へと連れてゆくChurch on time - terrifies me時間通りに教会へ行くことは僕を怖れさせChurch on time - makes me party時間通りに教会へ行くことは僕を高揚させるChurch on time - puts my trust in god and man時間通りに教会へ行くことは神と人との信仰を押し付けるGod and man - no confessions神と人は懺悔や告白はなくGod and man - no religion神と人は信仰もないGod and man - don't believe in modern love現代人の愛を信じちゃいけないIt's not really workそんなものは実際には存在しないIt's just the power to charmただのお守りの力I'm still standing in the wind僕は風に吹かれて立ち尽くすBut I never wave bye byeでも僕はバイバイと手を振りはしないBut I try, I tryでも僕はやるんだ、挑むんだModern Loveって何だ?リリース当時、米国巡航ミサイル・トマホークが実戦配備されGPSの無かった当時の技術で、事前登録された地図データと電波高度計による高度情報を照合させ、迎撃や探知を回避しながら2000km先での誤差30m程度と驚異的な命中精度を誇った。また、フォークランド紛争が勃発し、日本でもボウイジョージ&カルチャークラブがNo More Warをリリースしたりと反戦運動が世界的に盛んだった。そんな時代の中で、この曲のさびで表現しているように、主体性を持たず内容のない信仰に身をゆだね、博愛という大義名分の下で迫害が横行する現代の信仰のあり方への警鐘。そして、信仰のみならずいつの間にか当然のように固定されている現代の価値観や文化、そんなものに追従している人々への問題提起。こういう流れは止められない。風に吹かれ、雨に打たれるだけだが、決して諦めてはいけない。とメッセージしているようにも思える。しかしイントロの語りで成し遂げるために僕はするべき時も、しないでおくべき時も知っている。と歌っている。あらかたはその時にも気づかず、知らないまま過ぎ去っていくのだが。。。本当のところ重いテーマにアップテンポのメロディをあえて乗せることで、デヴィッドは何を伝えたかったのだろうか。さようなら、敬愛なるデヴィッド・ボウイ。