3ヶ月で辞めたエステの仕事
お客さまは基本的に
自分で探すことになっているので
オーナーが予約した場所で
(デパートやペストリアンデッキ)
ほぼ毎日のようにお声がけをしてました
(それかポストインか)
チラシを配ろうと近寄ると
コロナ禍もあってか
道ゆく人は毛嫌いするように、避けて通るんですよ
気持ちはわかりますよ
高いものを売りつけられたら嫌だとか
なれなれしいなとか
急いでいるとか
事情は分かる
でも大体の人は笑顔でかわして大人の対応をしてくれたかも
(感謝です)
「暑いのにお疲れさま」
なんて優しい言葉をかけてくださる方も中にはいました
チラシをみて足を止めて下さった方には
営業トークをするか
無料のハンドマッサージをして差し上げるのですが
何人か優しいお方がいらっしゃいました
デパートで声をかけた若くて綺麗な女性
じつは以前、このエステの仕事をしていたんだそうな
懐かしくて、無料ハンドマッサージを受けて下さったそう
こちらとしては営業トークに身が入らない
手の内が丸わかりですもんね
今はもう、週2日くらい介護のお仕事をされてるそうです
こんなに若くてキレイなのに介護・・・
今現在、くたびれたおばさんがやる仕事ではなくなってきたのでしょうか
おばあちゃん
「え?何?そう?お願い。」
みたいな感じでイスに座ってくれて無料ハンドエステを受けてくれました
ご自宅に1人暮らしで無農薬野菜を栽培されていて
「1人では食べきれないから、取りにきてくれればあげるわよ」
とおっしゃるのです
ご近所にあげたりすると
逆に気を使われたりするのだそう
心の底から、お金を払ってでも
分けて欲しいと思いましたが
オーナーの視線が痛くて言えませんでした
何が楽しいって、人と話すのも楽しいから
エステの仕事を選んだのであって
そのお客さまともついつい
話が長引いてしまったのですが
帰られた後にオーナーがすかさず
近寄ってきて
「うまく切り上げることも必要よ
長くて20分よ」
結局、そんなことを言われるのも
いやだったんです
個人事業主扱いの業務体系だったので
給与もないのに当然のように、出勤しないといけないのも違和感あったし
私が毎日のように出勤できないと申し出ると
営業場所を提供したのは自分たちなので
お客さまを返してもらうと言われた時は
深みにハマる前にやめようと思いました
オーナーに引き継いだ時は
無責任なことをしてしまった気がして申し訳ないと思いましたが
よくよく考えると、20年近くやっているオーナーの方がエステは上手なので
それで許してもらおうと考えることにしました
先輩たちは、みんな逞しくて良い人たちで
お客さまがいるから続けていられるってお話されていました
私にはできなかったけど
お金ではなく、人との繋がりを大事にするお仕事でした
(オーナークラスになると話は別かも)