人が生きていく中で、多くの人が幸福の追求をしているのではないかと思います。

幸せの青い鳥は、実は身近にあった。

それを頭ではわかっていても、心のどこかではいつも探してしまう。

 

人生において幸福とは一体何なのか、ということを。

自我を持った存在として生きている以上、同時に、様々な欲や手放せない執着と無縁な存在になることはできません。

持って生まれたこの身体と一緒に、それを持ちながら生き続けるしかないのです。

多くの苦しみの中で、幸福の追求をするということは、まさに泥の中から美しい蓮の花を咲かせるがごとく、簡単には手にすることが出来ないことなのでしょう。

ただそれも、まるで着古した洋服を、いつの間にかしっかり着込んでしまったからにすぎず、本当の魂、スピリットはその服を手放して、ありのままの姿で生きたいと叫んでいます。

ありのままの姿とは、この世の生命すべてが愛と光の存在である、ということです。

私達はいつも、その本質を見ようとはしません。ずっと着古した上着を見ているだけなのです。

見ないといけないのは、着ている上着ではなく、それを着ている存在の方です。

存在に気が付いた時、そこには深い感謝が生まれます。

感謝というものは、するものではないからです。

感謝とは胸の奥深いところから、存在の本質から湧き出てくるものなのです。

誰かに何かをしてもらった。そこから生まれる、毎日の感謝も素晴らしいです。

ですから、そこにもう一つ、理由なき感謝を含めてみてはいかがでしょうか。

理由なき感謝とは、何かをしてもらったり、誰かに感謝するのではなく、存在そのものにただ感謝するということです。

それは、胸の奥深いところから、ただ涙があふれるような感覚で、何かをしたからでも、何かをしてもらったからでもない。

それなのに、ただ『ありがとうございます。』という言葉が、何度も何度も胸の奥から湧き出てくるような感覚です。

よく耳を凝らして聞いてみてください。

実はいつも、宇宙からはこの『ありがとうございます』という声が発信されています。

ただ、その声はとても小さいのです。

 

モスキート音をご存知でしょうか。

音が出す周波数によっては聞こえる人と、聞こえない人がいるというものです。

感謝の周波数もそれと同じで、宇宙からはたくさんの『ありがとうございます』が送られているのに、その周波数を聞き取ることがなかなかできません。

ですから、ざわざわした心をほんの少しだけでも静かにさせて、ラジオの周波数を合わせるように、感謝のチャンネルに繋げるのです。

そうすると、たくさんの『ありがとうございます』が、まるで雨のように降ってきて、ただここにいるだけで感謝で胸がいっぱいになるのです。

私達の周りには多くの雑音や、別のところに気を逸らせるものがあります。

それらはどれも魅力的であったり、不安や心配で心を震わせたり、本質から目を背けるような音楽も大音量で流れています。

ですから、幸せの青い鳥ならぬ、感謝の周波数は影を潜め、静かに囁きながら、周波数をキャッチしてくれるのを待っています。

感謝をしようとか、感謝しなければならないと、頑張らなくてもいいのです。なぜなら、宇宙からはずっと感謝の周波数が流れているからです。なぜ、こんなにも感謝の周波数が流れているのでしょうか。

それは、宇宙が私たちに向かって、生命が存在していることに対して、『ありがとうございます』と涙を流してくれているからです。

生命とはそういう存在なのです。

胸の奥から湧き出るような感謝を感じたり、涙があふれてくるような時、それは宇宙の思いをそのまま受け取った時なのです。

もしも、何の理由もなく、感謝の気持ちでいっぱいになったり、胸が震えるような感覚になったら、宇宙の思いがあなたの胸に届いたのだと思います。

それほどまでに、大切で、存在しているだけで感謝されているほど愛おしいもの。それが愛と光の存在であり、この世のすべての生命なのでしょう。

いかがでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございます!