マッチングと言えば、たいていはパートナーを探すことをイメージする人が多いでしょう。ですが、そればかりでもないようです。

私はいつも、世の中には多くのマッチングがあるなと思っています。

 

例えば、仕事では、雇用主と雇用者とのマッチング、住む場所などの、家を探すときのマッチングなど、互いの条件がそれなりに合わせて、程よく条件が合うところを探していることはよくあります。

その間を取り持つサービスを提供しているのが、結婚相談所だったり、ハローワークや求人サイト、そして不動産会社だったり、ということなんだと思います。

ただ、その条件に合わなかったり、合うものを見つける方が難しい場合もあるでしょう。

そこで、なんとなく妥協したり、もうこれしかないと思い込んで本来の条件を飲み込んだりし、その結果良い方向に進めばいいですが、望まない未来を選んでしまうことがあります。

これは、まずは自分の条件をしっかり出さない、ということ問題として考えられるかもしれません。

相手側の条件を見て、何となく合いそうだからとか、合うところもあるから、とあれやこれやと見ているうちに、結局あれでもないこれでもない、もっといいのが出てくるかも、と迷宮入りし始めるのです。

ですから、まずは自分の条件をしっかりと書き出して、明確にしていく作業から取り掛かり、その優先順位や、絶対にこれだけはというポイントがあれば、例えいいなと思っても譲らないぐらいの気持ちの強さが必要です。

おそらく始めは表層的な面での条件を挙げていくでしょう。

 

パートナー選びであれば、見た目や収入、性格、仕事であれば内容や人間関係。住むところであれば、場所や部屋の間取り、家賃など。

条件をどんどん付けていくのです。条件を付ければつけるほど、その条件に合うものはどんどん少なくなってくるかもしれません。

だとしても、その条件に全く合わないものが、世界に一つもないなんて誰も言っていませんから、合うものに出会う可能性はゼロではないのです。

どちらかというと、これだけは嫌!というのは言えても、これが絶対好きと言うのが苦手な人もいるかもしれません。

もう一度書きますが、条件に合わないのではなくて、

『条件を出さない』ことに問題があるのです。

例えば、何歳までに結婚がしたいとか、こういう仕事をしたいとか、こんなお家に住みたいと、夢や希望を持っていたこともあるけれど、生活のため、生きるためにそうは言っていられない。

ましてや相手に条件を付きくけられるほどの自分でもないとか、いろいろ考えすぎている時に、純粋に条件を考えるのは難しいでしょう。

100%望むものを満たしてくれるものなど、この世には存在しない。

そう思い込んでいるだけで、始めから探そうとしていないのではないかと思うのです。

条件を見直してみれば、心の深い部分も見えてきます。

相手に望むものは、自分が不安だったり、心配しているところをカバーしてくれる存在である可能性があります。

例えば、見た目が好きな人を望むなら、年齢を重ねてもパートナーにずっと恋をしていたいという気持ちがあるのかもしれないですし、収入であれば、心の底にはお金の不安や心配を持っているのかもしれません。

仕事や住む場所も、結局は、今の自分にないものや満たしてくれるものを条件にしている可能性もあります。

ですから、結局のところ、私は本当は一体何を探しているのか。

という心の深い部分まで見ていくといいかもしれません。

今はパートナー、住むところも、職業もすべてにおいて選択が自由です。

 

こうすることが幸せなんだと言われていた年代、例えばいい大学に入って、いい会社に勤めて、良い人と結婚すれば安泰みたいなことを長年言われていたら、いきなり『何を選んでもいいですよ』と言われるとちょっと戸惑うと思います。

『条件を出さない限り、欲しいものを見つけることはできない』

『条件は何を言ってもいい』

ということを頭に入れたうえで、生き方を選び、探して、見つける。

そして、一番大事なのは、

『見つけるまであきらめない』

これが人生なのではないでしょうか。

私自身、いわゆる就職氷河期真っ只中の世代というのもあってか、こちらが条件なんて出すこともできなかったし、いい大学、いい会社に勤めれば幸せなんだと、人生とはそういうものなんだと思い込んでいました。

あとはそんなに能力もないのに条件を出すなんてと、自信が無かったりしたのでしょう。

しかし、その中でも生き方を選んで、探したり、見つけている人もいたでしょうから、結局はそれも言い訳で、人生の舵取りを人に任せて、何にもしようとしなかったんだろうなとは思います。

だから、今はちゃんと条件を出して、そうすると決めようと思っています。

 

世界基準や周囲の、こうあるべきやこういう風にしなければいけないという条件ではなく、世界でたった一つの私の条件を。

いかがでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございます!