さまざまな宗教哲学を学ぶ中で、祈りの大切さを知りました。

以前も祈りについて投稿しましたが、祈るという行為は願いと違って結果を手放す、もしくは委ねる行為であると、

また、祈ることは外側のどこかの誰かにではなく、自分に心に向かって祈る、といったようなことを書きました。

 

 

 


引き寄せとか、現実に願いを叶えたい時、祈るという行為が逆に足かせになっていないか、それについて考えてみたいと思います。例えば、コーヒーを引き寄せたいと考えた時、

願いの結果はコーヒーを得ることだと思いますので、大半の人が買うためのお金が必要だとか、それを買いにお店に行くとか、得るための方法を考えると思います。

ですので、コーヒーを得るために、自分の力でなんとかしなければなりませんから、結果をコントロールしようとしています。

しかし祈りの方は、コーヒーを飲みたいと考えた時に、たまたまコーヒーを飲む場所じゃないところに連れていかれ、なぜかコーヒーが飲めることになった、となりますので、自分で何かをしたという感じはあまりないかもしれません。

こちらは、結果については委ねていますので、自分で何とかしようとしなくていいのです。

ただ、ここで私がとても気になったのは、だったら一日中何にもしないで、欲しいものを祈って思い浮かべていればいいではないか、と思ってしまったことです。

実際宗教施設によっては、祈ることが仕事であると思いますが、ほとんどの人が祈っているだけでは生活はできませんし、もちろん祈りを仕事にしていても収入源は別に必要だったり、病気になったら病院に行きます。

祈りですべてが届くなら、何もしないで食べ物が手に入り、病気やけがもなく、何不自由ない生活ができるはずなのに、これはどういうことでしょうか。

また、祈りによって現実が良くなると説く人が、病気をしていたりするのを見ると、

『祈りが届いてないじゃないか』という、ひねくれ反発精神が出てきてしまって、結局祈るっていったい何なんだと思ってしまっていました。

願いというと、現世利益のイメージが強いのですが、結局のところ、願いも祈りも両方大事だということにたどり着きました。

また、結果を望むことも、委ねることも両方大事なのです。

もし、あなたが体調を崩したとしましょう。

体調を良くしたい、という願いを持って病院に行く、それが普通だと思います。

体調を良くしたい、と祈って寝ているだけでは治らない病気もあるでしょう。病院にもいかず、薬も飲まず、祈っていれば必ず病気は治ると信じていても、祈るだけでは治らない病気もあると思うのです。

では、どうしたらいいのでしょうか。

それは、願った後、行動する前に祈ることが必要だと思うのです。

例えば、体調が悪くなったので、健康になることを願います。

そして、病院に行く前にこう祈るのです。『どうか私の身体を治して元気にしてくれる病院・医師に出会えますように』さらに、薬を飲むときに、『どうかこの薬が身体によく効いて元気になれますように』と。

病院に行ってもどうせ治らないよ、とか、薬はあまり飲まないほうがいい、この薬は身体にきついしよくないよ、と思いながらでは、治るものも治らないと思うのです。

ですので、『自分の身体を健康にしてくれる医師と薬に出会えますように』と祈ってから、病院に行くのです。

病気の場合、『治りますように!』だけを考えがちですが、宇宙の采配は本当に緻密で正確で、自分では想像もできないような、とんでもないところから天の助けがあることがあります。

ですので、全部自分でやろうとせずに、身体を診るのは医師に任せて、治すのは薬に任せて、それを采配してくれるのは宇宙にお任せする、といった形でそれぞれの専門分野にお願いすればいいと思います。

ですので、仕事を見つけたいと思えば、ぼんやり寝て祈っていれば就職先が見つかるのではなく、

『私が働くことを楽しめる仕事先に出会えますように』と祈りながら、ちゃんと就職活動をしてください(笑)

引き寄せだけを考えると、現実は無視したほうがいいとか、現実は幻のような表現もよくみます。

ですので、想像さえしていたらその場所に連れて行ってくれるという風に考えがちですけど、

私は、現実も想像も両方大事だと思いますし、その両方を大切にするには、願い→祈って→行動ではないかと思っています。

ご飯を食べるときも、ご飯を食べたいと思ったら(願い)、今私の身体が欲しがっていて、身体に必要なご飯が食べられますように(祈り)、ご飯を食べる、としたら、

自然と身体が欲しているものを選んで食べるようになるでしょう。

道に迷ったら、目的を考えて、進む方向を導いてくださいと祈り、歩き進める。

これが結果を委ねる生き方です。

いかがでしたか。

願いも祈りも行動も大切です。もちろん、何もしない時間も大切ですが、どれもそればっかりではだめで、それぞれのバランスが大事なのでしょうね。

今日もお読みいただきありがとうございます!