お忙しい中、開業医、勤務医の先生方、7時間のセミナー、お疲れさまでした。日々のインフォームに、治療につなげていただければ幸いです。
日大 北川教授、北大 石塚先生という個人的には贅沢な、とっても嬉しい内容のセミナーでありました。
特にERグループでは第3脳室底開窓術を脳炎、脳腫瘍の2次性水頭症に積極的に取り組むために神経内視鏡の充実、トレーニングを行ってきました。人医療で導入され始めた10年以上前に北川教授はすでに実践されており興味深くお話を聞きました。いまはさらにスコープが高性能であります。リスクはあってもより成功の可能性に近づくのは、大きな開頭術での脳外科の成功率の高まりとともに、低侵襲でのスコープ外科も安定的に行うようになっていきます。
石塚先生によるショック救命の話も、施設間の違いもあり、学術が様々に変遷する救急医療と同じで獣医も色々なチャレンジを必要とする、大学でも大変な現状をはなしてもらいました。やはり国内で最も救急医療に積極的な大学病院の一つの北大で任されている先生の話は楽しかった。久々に自分も30代半ばに戻って一緒に学んでみたいと思う先生なんです。今後もERとぜひ交流を深められればと思います。
お忙しい中、素晴らしい講演をしていただいたお二人の先生に心から感謝をいたします。
ありがとうございました。

またアンチノールのV&P社、モニター展示をしていただいた日本光電、ポータブルエコー他を展示していただいたアルクス、4Kの軟性鏡モニターなどを展示していただいたカールストルツ社のみなさまもありがとうございました。

ER練馬はうちのグループの開設地であり、そのためスペースは府中施設の半分の大きさ60坪サイズでいつも手狭の中で急患と闘っています。
狭い中を工夫して2畳弱のスペースを確保し血漿交換、活性白血球除去など炎症性サイトカイン除去を主目的とする血液状化療法の自動化で実施できるマシーンを導入しました。
自分は2010年頃より年間数例を手作業で実施し難治性の致死適なIMHAなど自己免疫疾患に実施し救命をしてきました。
昨年にはセミナーも開催し準備をしてきましたがまだまだ獣医療ではマイナーな人では当たり前の救急医療の一つです。手作業では実施困難だった敗血症の救命、術後腎不全時の救命様々に挑戦できます。

この狭いスペースにベンツが停まっているような高級マシーン、年数回でペイなどできません。でも紹介を受けて治療を挑戦するセンターとして
今年も企業組織として社会に還元できる会社でありたいと思っています。

今年も動物救急センターとして突き進んでいきます。

来年の最初のERセミナーは日大の獣医神経病研究室 北川教授と北大の動物医療センターの麻酔・ICU管理を担ってる石塚特任助教におこしいただきます。
救急医療:人ですと当然ICU管理をまず思い浮かべますね。ベッドの周りに様々な装置やモニターに囲まれた患者さん 特に敗血症は人でも動物でもICUでの死亡率が突出して高いのです。血圧の管理ができず 尿が作れず 多臓器不全に陥ります。可能な限りの治療について、北大ではどのように対処してきてるか3時間みっちり講義を受けましょう。
救急外科:人ですと脳外科、心臓外科はドラマにもよくなるように緊急外科で必要となる分野です。今まで消化器や尿路の外科を中心にセミナーを行っていましたが、今回は脳外科の北川教授に脳外科の基礎からお話をしてもらいます。特に脳神経の分野は激しく学説が変わっています。国家試験の山だった当たり前の生理学が覆る時代です。脳脊髄液の基礎から大学でできる脳外科までみっちりと講義を受けましょう。
7時間の集中講義です。長くなりますがぜひ皆様明日の飼い主さんへの病態説明のインフォームにつながることですので是非ご参加ください。
今回はせっかくの機会ですので協力病院以外の先生方もご参加いただけます。お席は80名確保してあります。
東京、神奈川、埼玉の一部地域の先生には来週郵送で届きます。80名可能ですが お申し込みはお早めにしてください。もし越えた場合にはパイプイスだけは用意できるかもしれませんが・・・
来週末までにセミナー資料が届かない方で参加希望の方は、動物救急センター練馬 03-6913-4160にお電話ください。