7月4日(火)はアメリカの独立記念日で祝日。7月3日(月)も休むところが多いので、この週末は4連休。

我が家は久しぶりに補習校もサッカーやバスケの試合もない、何の予定もない平和な週末ということで、家でのんびり過ごしている。子供達は子供部屋にこもってレゴで遊び、私は爽やかな風が入ってくる窓際のリクライニングチェアに座って読書。

やっぱり私は本が好き。読書している時が最高に幸せだ。

 

そして、凄い本に出会ってしまった。

 

 

 

結構分厚い本なのだが、二日間で一気に読んでしまった。心が揺さぶられた。

山本文緒さんの「無人島のふたり」もそうなのだけど、「死」についての本を読むと、改めて「どうやって生きるか」を切に考えさせられる。

 

以下、私が大切だと思ったセリフとあとがきの一部を抜粋。


主人公である森山氏の言葉:

「僕には、人に腹を立てたり、何かを悲しんだりする時間が無いんですよ」

 

著者である佐々涼子さんのあとがき:

私たちは、誰も「死」について本当はわからないということだ。これだけ問い続けてもわからないのだ。もしかしたら、「生きている」「死んでいる」などは、ただの概念で、人によって、場合によって、それは異なっているのかもしれない。ただひとつ確かなことは、一瞬一瞬、私たちはここに存在しているということだけだ。もし、それを言いかえるなら、一瞬一瞬、小さく死んでいるということになるのだろう。

気を抜いている場合ではない。貪欲にしたいことをしなければ。迷いながらでも、自分の足の向く方へと一歩を踏み出さねば。大切な人を大切に扱い、他人の大きな声で自分の内なる声がかき消されそうな時は、立ち止まって耳を澄まさなければ。そうやって最後の瞬間まで、誠実に生きていこうとすること。それが終末期を過ごす人たちが教えてくれた理想の「生き方」だ。